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野うさぎを捕まえる話

以前、森の中でうさぎと戦って敗れた事があります。

草がいっぱい。多摩川です。野うさぎ、いるかな?

子どもの頃、近所の森の中で、茶色くてボソボソの毛並みで大きい野生のうさぎを見つけて、捕まえようと追いかけました。
開けていないところなので、草はぼうぼうだし、木が沢山あってまっすぐに走ることができません。
うさぎはちょうど隠れるような所がなかったらしく、あっちに行ったりこっちに行ったり逃げ回ります。
とにかく方々めちゃめちゃに走り回り、私も全速力で追いかけました。
お互いに必死。本気です。
あっちこっち転げまわるように走り、かなり走り回ったので疲れてきたのかうさぎは方向に迷いが出、チャンスが訪れました。その油断した瞬間、私は背後から飛び掛かりました。
両腕でガバっと後ろから自分の胸の中に抱きしめる形でがっしりと捕まえました。

うさぎはそれで観念するはずもなく、激しく抵抗します。命懸けです。
後ろ足でバッシバシと私の腕に思い切り蹴りを繰り返してきます。
その強さは小さな体にそんな力があるなんて、信じられない程の強さでした。たぶん馬ぐらい力ある。
ハイスピードで繰り出される強い蹴りに私は耐えきれず、あまりの痛さに腕を放してしまいました。
解放されたうさぎはよっしゃとばかりに走り去って行きました。正に脱兎の如く。
私は敗北のため、追うことはせず痛みに堪えながら森を後にしました。

私はうさぎの強さを認め、その後ペットショップで見かけるうさぎにも敬意を払うようにしています。
可愛さを微塵も感じなくなりましたが、同胞というか、私は生きるものすべて、魂は同じだなと、学びました。
学びましたがつい最近まで「うさぎめ!可愛いペットのふりをして認めん!本当は逞しいくせに!」思っていましたが今はヨガをしているお陰か、うさぎに対してまあまあ穏やかな心持ちになりました。

上記は以前書いたお気に入りの日記を自分で見やすいように、お引越しさせていただきました。よろしくお願いします。


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