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らんまん Ranman

こんにちは。IBMの小島公です。

みなさん、朝ドラ「らんまん」見てますか?土佐出身の植物学者「槙野万太郎」の物語なのですが、とても面白くて、笑いあり、涙あり、感動あり、で喜怒哀楽、波瀾万丈です。私は「らんまん」が始まった当初は、主人公が男だったり、いまいち話に入り込めずに、とりあえず録画して録り溜めていたのですが、先日、少し時間がある時に見始めたところ、すぐにハマりまして、一気にリアルアタイム視聴まで追いつきました。
そして、この「らんまん」の中には、アジャイルの要素が至る所に散りばめられているんです。

その中からいくつか紹介します。

植物学者の万太郎が日本全体の植物図鑑を世に出したいという文脈で、恋人の寿衛子が、万太郎に言いました。「まず土佐の植物フローラの図鑑を出版して、それが売れたらそのお金で次の図鑑を出版していけばいいじゃない」。これって、土佐から東京に出てきて東大で働く万太郎、若くて実績もお金もない2人には、植物図鑑をどんどん出版するお金がないのですが、とりあえず、既にコンテンツの揃っていて安価に実現可能性の高いものを、一つ頑張って出して、そのリターンを次の投資にして、っていう、、これ、アジャイルじゃん!と思うわけです。

万太郎は、日本の植物学の為に、尽力したのですが、まず、万太郎自身が植物学というか、植物自体が大好きで、植物と会話するわけです。そして日本の植物を、世に広めよう、植物学を発展させようと頑張るのですが、植物・植物学というプロダクトを愛する、これ、アジャイルじゃん!と思うわけです。

万太郎は、植物の学会の発足に伴い、植物学会の学会誌を作成するというミッションを考えて、田邊教授に提案して、許可をとり、自分のできるところからどんどん、作業を進めて、当時は最新の印刷技術である、石版印刷の会社に夜だけ働かせてもらい、自分で道を切り拓いていきます。学会誌の各章も、周辺の先輩や助手の面々とうまくコミュニケーション、PEP TALK、ネゴシエーションを駆使して、コンテンツを充実させていきます。教授はその活動に許可を出して、できたプロダクトを、海外の有名な学者に紹介する、という、役割分担。自律的に動いて学会誌というプロダクトを高品質で短期間に編集し、完成させてしまう、情熱、これらすべて、アジャイルじゃん!と思うわけです。

そして今週、万太郎は、田邊教授から、色々と難しい&厳しいことを言われて、ショックを受け、茫然自失となるのですが、その時、妻の寿衛子は万太郎にいいます。「やれるだけやってみましょうよ。やってみたら案外、かるやきかも知れませんよ」。この言葉で、万太郎は救われて元気がみなぎって、夜も寝ずに仕事に励むことになります。とにかく、やってみないとわからないこともある。やる前にあまりに多くの工数をかけて綿密に計画しても、実際にやるとどんどん新しい想定外が発生して、その度に対応に追われる。それならば、変化はかならずあるものとして、変化をおそれずに柔軟に対応可能なスタンスで望み、できるとことから、やれる範囲で取り組んでみる(そこまで考えてはないと思いますが)。それと、チームが困難に直面した時に、励ます、モチベーションをUPさせる言葉をかける、これらも、すべて、アジャイルじゃん!と思うわけです。

このように、「らんまん」を通して、1人の前向きな植物学者とその恋人を含む物語に、どうしても多くのアジャイルの大事な要素を認めてしまいながら、最近は、毎日、楽しんで見ており、元気をもらっています。


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