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5分で読める短編小説

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5分あれば読み切れる短編小説です。電車や人との待ち時間にどうぞ。
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2017年7月の記事一覧

【小説】私を裸で泳がせて

【小説】私を裸で泳がせて

泳ぐときは裸がいい。
水着は薄っぺらいけれど、あのたった一枚の布がプールでの開放感を台無しにしてしまう。

私は以前、裸で泳いでいた。
素肌で感じる水の冷たさと太陽のジリジリとした日差しを全身に浴びる。そして大声をあげながらプールではしゃぐ。それが私の夏の過ごし方。
なのにいつの間にか、むりやり水着を着させられ、身体が締め付けられる思いをしながら泳がなければならなくなった。

どうして、裸で泳いで

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