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詩『充溢』

人の悪口で楽しそうな人たちには

善性のある言葉は響かないだろうか

話題のひとつとして

陰口をたたく人とは違う

包み隠した歪みがある

何かをきっかけにして

蔑み嫌いへつらい避ける

悪性の気持ちは生まれてしまった

哀れな怪物たちよ

僕は誰のことも避けずに

ただ僕でありたいと思うぞ

正論を受け止めて働き遊ぶ

飽きたらない人生の楽しみを

出来うる限り取り込んで生きていたい

心は枯れぬ限りは尽きぬ泉

蓄積させてきた

精神的な財の山より湧き出でるよろこび

空虚が私をよろこびで満たしていると

小さな幸せにすがる必要もない

全体がもう完成していて

崖の上では

動かずとも光が射し続けているように

必要なことは

自らの正しい場所を自覚するだけだった

欲を満たせばそれ以外何もかも不要

いや、あとは温もりぐらいか


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