【入試対策】公立中高一貫校の「英語」入試 傾向と対策①(大宮国際中)
今回は、2019年に全国で初めて英語入試を導入した公立中高一貫校「さいたま市立 大宮国際中等教育学校」の入試分析から、
今後間違いなく増える公立中高一貫校の「英語入試」の傾向と対策についてまとめます。
難易度・出題形式
・難易度
現状「英検4級(中2修了レベル)」程度といえます。
・出題形式
大宮国際中は2段階選抜を採用しており、1次選抜では「リスニング問題」、2次選抜では「グループ ディスカッション」が実施されています。
IB(国際バカロレア)認定校(※)を目指しており、帰国子女・外国人枠も募集の10%程度(約16名)あることから、入学時点で最低限のコミュニケーションを取る技能・姿勢を測る出題といえます。
なお、前回の記事でも触れましたが、2019年4月新設校のため、難易度・出題形式の変化は十分あり得ます。
では実際に、各選抜の問題を見ていきましょう。(大宮国際中HPより各問題引用)
1次選抜の出題分析
適性検査A 第1問で、「リスニング問題」として出題されています。
(下記に、傾向がつかめる3題を掲載。いずれも2019年度)
全5問、すべて選択式で10分程度の実施です。単語(数字と具体的なモノ)を正しく聞き取る力、文章の情景・流れをイメージする力が問われています。
大宮国際中HPに問題とスクリプト(放送された英文)が掲載されていますのでご参考ください。
2次選抜の出題分析
集団活動(集団面接のようなもの)において、「グループ ディスカッション形式」の出題です。
12名程度を1グループ、30分程度の実施です。
テーマは、「私たちの好きな世界の料理(サンプル問題)」、「好きな物について伝えあおう(2019年度)」でした。
すべて英語で、「受検生同士での自己紹介」・「テーマに関する自分の意見の発表」・「他の受検生と意見交換」・「意見交換のまとめを発表」などが実施されたようです。
大宮国際中HPのサンプル問題を見るとイメージがつかめるので、ぜひご確認ください。
分析からみる公立中高一貫校の英語対策
いかがだったでしょうか。
従来の英語教育で重視されなかった2技能(聴く・話す)が問われるため、対策やサポートに困るご家庭も多いかもしれません。
しかし、早めの対策と志望校の過去問分析をすれば、十分に対応可能です。まずは、英検4級合格を目標に学習してみてください。
英検は語彙数、難易度、問題など非常に練られており、「聴く・話す」の2技能もバランスよく鍛えられます。(1次試験でリスニング、2次試験でスピーキングテストあり)
なお、4級合格後は、3級に進むより、4級で満点が取れる学習を続けることをオススメします。(合格点は60%で、すべて選択式のため、なんとなく解答して合格してしまう子も多いからです)
これらは今後、他の公立中高一貫校で英語入試が導入された場合も同じです。
「iBASE」の英語専門チームでは、「自宅学習で公立中高一貫の英語入試対策を可能にする」をモットーに今後、勉強法や学習教材を提供予定です。お楽しみに!
※「小学校の英語必修化」・「中学入試の英語」の最新情報も記事にしております。あわせてご覧ください。
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