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【入試情報】「英語」が公立中高一貫校で出題されるってほんと?

今回は、年々注目度が高まる「中学入試の英語」の最新情報をお届けします。

2019年4月開校の公立中高一貫校「さいたま市立大宮国際中等教育学校」で、英語が出題され大きな話題となりました。

また、すでに私立中入試では、首都圏を中心に約150校で英語が入試科目として出題されています。(※2020年2月現在)

公立中高一貫校での出題は増えるの?難易度、対策法は?
2020年4月からの「小学校の英語必修化」に触れながらまとめていきます。


「小学校の英語必修化」ってなに?

2020年4月から、小学校での英語必修化が始まります。
文部科学省のホームページに詳しく書かれていますが、簡単にいうと「小3から英語の活動(聞く・話す)が始まり、小5から教科の1つとして授業(4技能すべて)が実施される」というものです。

小3・4は週1〜2時間程度、小5・6では週2〜3時間程度の授業が行われ、授業外でも英語に触れる取り組みを各小学校で増やすようにと文部科学省より。

小学校卒業時点で600〜700語の語彙(英検4級程度を習得し、テーマも日常会話から多文化交流、日本の紹介など多岐にわたります。

習得語彙数や使用する教科書から、「現在の中1・2年程度の内容」を小学4年間で学習すると考えてよいでしょう(※今後はさらに前倒しされる可能性あり)

英語入試の難易度・出題内容は?

では、実際の英語入試についてみていきましょう。

・私立中
難易度は「英検4級〜準1級」
の幅でさまざま、出題内容も従来のセンター試験(文法、読解がメイン)的なもの、来年からの大学共通試験の先取り(読む・聴くが半分ずつ)、グループディスカッションや帰国子女を対象としたものなど多種多様です。

・公立中高一貫校
では、公立中高一貫校で英語入試の先駆けとなった「さいたま市立大宮国際中等教育学校」(2019年4月開校)はどうだったか。
現状は「英検4級」程度の難易度、内容は1次試験(適性検査A)でリスニング力2次試験(集団活動)でスピーキング力をメインで問う出題がされました。

※詳しい入試分析は、別の記事で公開予定です

公立中高一貫校での導入の動きと対策

文部科学省の指針、世の中の流れから、公立中高一貫校での英語導入は2020年度以降どんどん増加すると考えて間違いないでしょう。

私立中では導入済みですが、英検などの検定取得が「入試の加点・英語試験の免除」の対象となる学校も増えてくる可能性があります。

公立中高一貫校を志望する場合は、英語入試が導入される前提で対策を進めておくことをオススメします。

「iBASE」の英語専門チームでは、「自宅学習で公立中高一貫の英語入試対策を可能にする」をモットーに今後、勉強法や学習教材を提供予定です。

※参考:公立中高一貫の英語入試の未来

現在は英語入試の「導入期」ですが、今後わずか数年で、大きく難易度と傾向の変化があると予想されます。

「さらに前倒しの可能性あり」と先述しましたが、その先を予測するには「公立高校」入試の動向をチェックすることもヒントになります。
(例:スピーキング入試を導入した都立高校、全国屈指の先進的な取り組みをしている京都の堀川高校など)

現在小学4年生以下のお子様向けに、長い目で見た傾向と対策の記事も執筆予定です。お楽しみに!

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