![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59151044/rectangle_large_type_2_73c8d992cfa574cf3e2496d976eaa248.jpeg?width=1200)
この1年間で習得したお絵描きテクニックとCLIP STUDIOの素敵な機能
私は物心ついた時から絵を描くことは好きでしたがなかなか上達はせず、Twitterに作品を掲載するようになったここ1~2年程でようやく進化してきたような感覚があります。
来月で、Twitterでイラスト用アカウントを作成してから丸1年。
やっぱり人に見られる事って大事だし、絵のアカウントを作ると他の方のイラストも日常的に目に入りやすくなるのでとても勉強になりました。
僅かながら、お仕事を頂く事もありました。とてもありがたい事です。私のことを信頼してご注文頂けたと思うと、俄然気合いが入りますね……!
最近は1年前の作品のリメイクをしたので、記録しておこうと思います。ここ1年で使いこなせるようになってきた機能等についても記載します。
アカウント作成の少し前(2020年夏)に描いた作品
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59144302/picture_pc_56e73065bed5931da0e0334ac20dfb4c.jpeg?width=1200)
1年後(2021年夏)の作品
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59144338/picture_pc_cddbd10c4993fcd180d9fdece8b6b660.jpeg?width=1200)
8月8日の「蝶々の日」をテーマにして描きました。私には、廃墟といえば夏の緑のイメージがあります。人工の建造物が崩れて自然と溶け合っていくところを想うと、なんだか感動するような、敬虔な気持ちになるのです。
リメイク前と比べて変わったなと思う部分や意識したポイントは概ね以下のような感じです。
・絵柄
この1年で、デフォルメ強めの細身の絵柄で描くことが増えました。これは好みがあると思いますが、私はお人形のような雰囲気の絵をメインに描いていこうと思っているので、今のこの絵柄でリメイクしました。
自分の手癖だけでなく、理想に近い雰囲気の作家さんの絵をじっくり観察して描くようにしています。
・構図
前回は、床に寝ている女の子を足元側から見ているような構図になっていました。見下ろしているような見上げているような微妙な感じで結構難しかった記憶があります。
女の子を可愛く見せるという観点から考えると、煽り構図っぽい下から見た感じの顔は可愛らしさが表現しにくいかもしれないな……と思ったので画面に対する顔の角度を変えました。気分はモデル撮影をするカメラマン📷٩( ‘ω’ )و
人物を逆さに配置する事で面白さも出るかな……と期待。
素晴らしい参考動画はこちら
構図はなかなか難しいし重要だなあと思うポイントなので、色々勉強していきたいですね……!
・近景
メインのモチーフから遠い部分は近景で隠して視線誘導してみました。
手前の物を消すとこんな感じ。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59147023/picture_pc_45921299e355d2cf79fb30d062b6c401.jpeg?width=1200)
頑張って描いた所が隠れていなくてよく見えたり、開放的な感じはありますが、やっぱりどこを見たらいいか分からない感じで視線は散っちゃうかなぁ?
・パース
初心者~中級者絵描きが頭を悩ませるポイントだと思うのですが、CLIP STUDIO PAINTにはパース定規という心強い味方があります。とはいえ、パース定規の設定も結構難しくて、思うような空間がなかなか作れなかったりするんですよね。
ですが私は、パース定規の作成すらもサボる方法を発見しました。
何でも良いので3Dモデルをキャンバスに置き、カメラ位置をぐるぐる変えて好みのアングルを見つけます。なんとこれだけでパース定規が自動で作成される。デフォルトだと定規が非表示状態になっており、定規マークに×が付いているので表示をオンにします。
簡単すぎてい……いいのか!?と思ってしまいそうですが、ワケの分からない中で手探りで勉強しようとして投げるよりは、こうした便利な技を使って機能に慣れ親しんだ方が良いよね。
・色調
基本は同じカラーセットをベースにして着彩していますが、今年の方が彩度を落としています。
また、グラデーションマップ機能も活用できるようになりました。
去年はグラデーションマップと言えば、色調補正のメニューから選んで、描かれているものの色を直接変える使用方法しか知りませんでした。
しかし「色調補正レイヤー」という、そのレイヤーより下に重なっているレイヤーの見え方を調整する物がある事を学びました。色調補正レイヤーでもグラデーションマップを使える事を知り、これがかなり世界を変えてくれた。
グラデーションマップのレイヤーを薄くして、合成モードをカラーやオーバーレイ、通常等で重ねると色彩に深みを出す事ができます。
個人的に「みんな知ってたの!?早く教えてよ!!」と思った事No.1でした。
・陰影の処理
光が遮られているはずの部分にも木漏れ日が乗ってしまっていたりしたので、その辺りの処理を前より丁寧にしました。
定期的に絵をモノクロ表示にしてみて、全体のコントラストの確認もしています。
あと、これは目には見えない部分ですが、レイヤー構成は前回よりかなり効率が良くなったと感じています。前は「影と光を1段階足すと見映えがグッと上がるぞ……!?」という事に気づいたばかりの段階だったので、手探りでかなり要領が悪かったです。
・草や苔の生え方
前は結構感覚的に済ませてしまいましたが、今回はしっかり資料集めをしてイメージを固めるよう心がけました。
・蝶
前回は蝶々を飛ばせるブラシ素材をそのまま使っていたのですが、素材が綺麗すぎたり空間と合ってなくて少し浮いてるなと感じたので、今回は手描きしています。
・キャラクターを納得できるまで調整
キャラクターイラストを描く時は、これが1番大事な事かもしれないなあと常々思います。
前の絵では身体が硬い気がしたり髪や顔に納得が行かなかったので、今回はその点に特に気を使いました。塗り終わってしまってから気づいた部分も、土台から直す手間を厭わないようにしました。
とはいえ、今回の絵も来年見返したら色々おかしな部分が目につくのだろうなぁ。
■今後の課題
やはりメインとなる人物の違和感を削り、魅力的になるようにしていきたいのですが、特にキャラの手や髪は「パッと見あまり違和感は無い(と思う)けどあまり魅力的ではない」という問題を感じています。
他にも色々あるかとは思いますがひとまずはこちらを優先で。
キャラクターにおいて髪も手もかなり重要な部分だと思うので、ここはしっかり修行したいと思います💪('ω'💪)
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