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〚詩〛夜猫の気散じ

草木も人も夢路を辿り
月に呼ばれて猫起きる

猫は微笑み筆を取り
夜風に乗せて尻尾振る

今宵も月に見守られ
闇に浸りて歌うたう

――この時間だけは、彼のもの

やさしい夜色にとける猫は
輝く瞳をみかづきにした


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