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〚詩〛霜枯れ

居ても居ない
喘げども叫べども そこに居るのに居ないのだ

痛々しい破れた憐情靡かせて 駆け上がる高台
手を振り足を鳴らしても

穴だらけの肺が からっぽの絶叫が
草ひとつゆらせるわけもなく

居ても居ない
居ても居ないこのからだは
電池の入った木偶に過ぎぬのです


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