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#1 Hello World|「3T」の新たなる挑戦

Hello World

こんにちは!環境の分野で活動をする清水イアンと申します。3T という会社をこっそりと8月に設立したので、今日はその報告として Note を投稿させていただきました。

3T がどういう会社で、今後どういうことをしていくのかについてサクッと書きました。読んでいただけたら嬉しいです。

清水イアン| 1992年生まれ。起業家。大学生に本格的に環境活動を始めて気付けば10年以上。森の保護と再生に取り組む NPO weMORI JAPAN 創設者。上場企業のカーボン・環境系コンサル経験多数。他省略。

3T ってなんの会社?

3T は森を作り、大気から CO2 を吸収し、カーボンクレジットを生成し、販売する会社です。3T の仕事からは「環境」「社会」「経済」の分野でリターンが生まれます。

3つのリターン

  • 環境的:気候変動の緩和と生物多様性の保全

  • 社会的:自然の再生を軸とした地域コミュニティの QOL の向上

  • 経済的:カーボンクレジットの販売を通じた収益

これまで、対立構造に陥るケースが多かった立場の異なるステークホルダー、例えばグローバル企業と地域コミュニティーなどが、「森の再生」という軸でつながり、環境・社会・経済的豊かさが循環する。3Tの事業の中心には、そんなビジネスモデルがあります。

設立の背景

3T 設立の背景には、気候変動と種の絶滅に対する危機感があります。現在、私たちは第六の大絶滅の只中にあり、また3度以上の壊滅的な温暖化に向かって進んでいます。これらの環境危機がこのまま悪化すれば、人命に関わる気象災害、食糧危機、水不足などは頻発し、最悪のケースでは紛争などが巻き起こり、世の中は不安定化してしまいます。

私たちが直面している環境危機は、本質的には自然を著しく破壊し続けてきた結果です。自然を守り育むことこそが、環境危機をくつがえす最も効果的な打開策です。3T は、環境危機を乗り越え、人々が豊かに暮らしていける世の中を創造するために、世界中で自然を再生させることを使命に立ち上がりました。

PURPOSE

これまで、私たちは豊かさの獲得が地球環境の破壊を伴う「Degenerative(= 劣化的)」な時代を生きてきました。これからは、自然の再生が豊かさの源となる「Regenerative (= 再生的)」な時代へと移行していかなくてはなりません。

3T の目標は、このトランジッションを加速させることです。そのため、3T のパーパスは「Accelerate Regeneration(=再生を加速させる)」に(とりあえず)設定しました。

現時点では、事業がカーボンクレジットにフォーカスしていますが、「どうしたら再生的な世の中への移行を加速できるか?」という問いを追求し続けることが、3T の仕事の本質です。

ピッチでは、搾取から再生へ、と書いています。

3つ の「i」

3Tには3つのバリューがあります。

  1. Integrity:誠実さを常に欠かさないこと

  2. Innovation:進歩に対して積極的であること

  3. Inclusion:誰ひとり取り残さないこと

シンプルながらも、3T の「あり続けたい姿」を捉えたこの3つの「i」を心がけていきます。

活動の今と展望のプチ紹介

3T は現在、ガーナにおいて第一弾の大規模森林プロジェクトを立ち上げる準備を進めています。2022年の3月に小規模の植樹での実験を経て、年内により広範囲(200-300ヘクタールほど)に植樹を行い、2024年にはその規模をさらに5,000 ~ 10,000 ヘクタールへと一気に広げていきます。

こんな感じの土地を森へと回復させます
上の土地の近くの村のチーフ(村長)とパシャり

皇居が約 100ヘクタール、渋谷区が約 1500ヘクタールなので、まずは2年以内に渋谷区複数個分の植樹を完了している計画です。5年後にはガーナの国境を飛び越えて、アフリカ5ヵ国で大規模プロジェクトの複数導入を目指しています。

カーボンの分野は、まだエグジットに向けた道筋が確立していない市場ではありますが、IPO かとことん納得のいく M&A に向けて突き進む所存です。3T の活動の具体的な未来プランに関しては、またいつか詳しく共有します。

3TEAM

現在のチームでは僕が CEO をさせていただいていて、COO を共同創設者の Jo Choi が務めています。Jo とは 2020年に僕が設立した NPO weMORI JAPAN で出会い、自然な流れで 3T を設立するに至りました。僕はどちらかというと先のことを考えたがるタイプなのに対して、Jo はきちんと細部まで目を通した上で丁寧に物事を進める力があり、共同創設者としてのフィット感の良さを日々感じています。

英語ですみません。デックからの切り取りです。

現場のガーナでは最高のチームに恵まれました。Solomon は長年森林関連のアドボカシーをしていて、政府機関などとのパイプも厚く、人望豊かな信頼のおけるリーダーです。Patience と Dr. Djab はどちらも森林のプロで、燃えたぎる情熱を持つ実行力の塊のような2人です。

出資もいただいている創設パートナー(アドバイザー的立ち位置)によるサポート体制も盤石です。共に会社を経営する Brian と Jamie は2人の間で 100以上の森林プロジェクトに関わった経験があります。ビジネス開発のアドバイザーをしていただいている Eswar はサステナビリティ(主にエネルギー)の分野に VC、個人投資家、企業アドバイザー、プロジェクトファイナンスのまとめ役など、主に金融のエクスパートという立場から様々な形で関わってきた大先輩です。

最後に

今、この瞬間に見渡す世の中は、環境危機をはじめとする様々な大きな問題に直面しています。ですが、私たちそれぞれが精一杯努力をすれば、これらの危機は乗り越えられるはずです。僕は、乗り越えた先の世界を想像すると、心身ともにワクワクに包まれます。

そんな数歩先の世界を少しでも手前にたぐり寄せることに、3T は環境の分野からチャレンジし続けたいと思います。豊かな社会、自然環境、そして未来のために、ぜひとも活動を応援していてだけると嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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