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ガーナに行ってきます @ 成田空港(& 5,000本木植えました)

こんにちは。今、成田空港にいます。

これから、ドバイ経由でガーナです。

今、目の前で搭乗中。出発は22:30です。

今回行く目的は、現地で頑張ってくれてるスタッフに会うことはもちろん、植樹をする土地の視察のためです。

当然のことですが、植樹をするためには土地が必要です。さらには、カーボンクレジットの創出のための植樹となると、規模が求められます。その基本的な理由は、カーボンクレジット自体の生産コストを下げるためです。まさしく「規模の経済」です。

どれぐらいの規模が必要とされているのか?

少し遠回りの答えになりますが・・・

僕が初めて関わったカーボンクレジットの創出を目的としたプロジェクトの規模は、200ヘクタール(ha)でした。この時、クレジットを創出するために必要となる色々な専門的なタスクを担当してくれるパートナーを求め、複数の団体に連絡をしました。

その内の一つのから帰ってきたのがこんな答えでした:

「3000ha の土地を見つけたら帰ってこい!」

「3000ha? は?それって渋谷区の約2倍じゃん・・・そんなんできるの?」

当時、そのスケールに驚いたのが記憶に新しいです。

基本的に、植林系カーボンクレジットのプロジェクトは、5000ha 以上が必要とされています。

カーボンクレジットを創出する場合、一つのプロジェクトを立ち上げるためにかなりの時間と費用と労力がかかります。費用の内のそれなりの割合が、現場でのリサーチや、プロジェクト資料の制作、第三者機関による監査など、プロジェクトの規模に関係なく発生してしまう「固定費」なのです。

この固定費を分散させ、クレジットの単価のコストを下げるためには、規模が必要になってくる。さらに、まだマーケットが成熟していないため、クレジットの取引き単価が比較的低く、なおさらコストを抑えたい。だから 5000ha 以上になっちゃうのです。

前置きが長くなりましたが、今回はガーナに 5000ha 以上の土地を複数視察しに行きます。昨年末ガーナに登記した 3T Ghana のスタッフが、かれこれ半年近く一生懸命探してくれた土地です。中には、40,000 ha を超える土地もあります。

40,000 ha と言われてもよくわからないので、chatGPT に世界でも有名な都市のサイズについて聞きました。そしたら、こんなリストを教えてくれました:

  1. 🇺🇸 サンフランシスコ:12,112ha

  2. 🇫🇷 パリ:10,540ha

  3. 🇮🇪 ダブリン:11,520ha

40,000ha の地平を眺めて何がわかるのだろうか?海を見渡した時のように、「ただ大きい」、そう感じそうです。とにかく、見てみるのが楽しみです。

もうしばらく 5000ha 以上の土地を探しているので、僕の中での規模の基準がおかしくなっています。「500ha を見つけたぞ!」と言われると、「小さい!」とチームに喝を入れていたりしています。でも、 500ha ですら、1日で歩くのがかなりしんどいサイズです。

そんな中、つい先日、友人の住むマンションの47階にあるスカイテラスから東京を眺める機会がありました。すると、目に入り込んできたのは、高層タワーがそびえ立つ大都会のド真ん中に堂々と佇む緑のサンクチュアリ。そう、合計約130ha の明治神宮と代々木公園です。

でかい。一眼見てそう感じました。5000ha は、その38倍です。

やはりでかいです。

3T には、Climate Investment Partners(CIP)という世界中でプロジェクトを立ち上げた実績のある、超有能なパートナーがいます。彼らとガーナで目指しているゴールが「50,000 ha」です。

何を隠そう、もう一年以上前でしょうか、3000ha 見つけたら帰ってこい!と私たちに言い放ったのが CIP です。その CEO が 5/3 からガーナ入りします。リアル対面は初めて。約10日間、お尻を犠牲に、四駆に身を任せ、ガタガタとガーナ中を回ります。楽しみです。

そして、これだけ書いてからかよ!って感じですが、3月の末にガーナで 5ha に 5,000本の植樹を行いました。5/50000。まずは、スモールステップから。

プロジェクトもガーナ人も心底大好きですが、ガーナのご飯はあまり口に合わないので、登場ロビーでこれを書いている今の気持ちは「嬉し寂し怖い」です。

また戻ったら報告します。それでは!

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