「引っ越ししたら、すっきりサッパリするだろうな」
「引っ越しをきっかけにして、生まれ変われるかも」
こう思いながら暮らしていた。
ーごちゃごちゃした空間にいて、まともに考えられるわけがない!!
自分のダメなところと共同生活している感じだった。
実際いろんな面でダメダメだった。
片付けられない自分をいつも責めていた。
どれくらいごちゃごちゃなのか?
何もできないところだったし、何もする気にならなかった。
ちょっと体を動かそうとしても、床から積み上げてある本の柱に当たって崩れる。そんな感じ。
本棚が無かった。
そのため、本が床に20冊~25冊ぐらいずつ積み上がった”群れ”があちこちにできていた。約20ぐらいの群れがあったと思う。
7畳の空間にそれだけでごちゃごちゃになる。
これも思考停止の証拠になりそうだ。
本棚を入れれば、本の柱の分は空間ができるはず。
それを思いつかなかったのだ。
今思えば、恐ろしいことだ。
他にあったものは、オーディオセット、ベッド。
ダイビングをしていたので、その道具を入れたコンテナも置いてあった。
洋服の箪笥も。
書き出していくと、よくあの空間に居れたなと思う。
仕事終わりにカフェに行きたくなっても不思議はない。
自分の仕業だけど、気が休まらない場所になっていた。
そんな自分にもチャンスが!!
「天が見るに見かねたのかも」
そう思うぐらいのチャンスがきた。
大家さんが、
「アパートを崩すことにした」と言い出した。
遂に外からの圧力で、私の引っ越し大作戦が始まった。
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