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25/* 14番目の月

知っている人も多いと思うけど、これはユーミンの曲のタイトル。なぜか小さい頃から、ユーミンといえば、『14番目の月』か『ベルベットイースター』が好きで、今日車を走らせながら久しぶりに聴いた。

良い曲なのはもちろんなんだけど、サビの部分の歌詞がやけに耳に残って、メロディーとともに、永遠ループが今でも続いている。

耳に残ってる歌詞はこんな感じ。

次の夜から欠ける満月より
14番目の月が一番好き

これ、いいな〜、と呟いたら隣に乗っていた人が、「"腹八分目"と一緒だね。」と迷わず呟いた。いや、それは違うだろ。とすかさず突っ込んだけど、確かにニュアンス似てるかもな、と後から思った。

満杯はいつも危うい

『14番目の月』の歌詞のように、満月は翌日からかけてしまう儚さを孕んでいる。それと一緒で、満杯に満たされたものはどれも、儚さや危うさを孕んでいるようだ。

助手席からの合いの手のように、ご飯だって腹八分目に押さえておかないと、眠くなってしまうし苦しくなる。コップの水も8分目ぐらいで抑えるからこぼさずに運べるし、Apple社のロゴは欠けているからかっこいい。

満杯はいつも危うくて、すこし欠けているくらいの方が美しい。

ちょうど良いが一番良い

「中庸」というのは『論語』で出てくる言葉で、やりすぎも足りなすぎるのも良くはない、というような意味。ちょうど良いが一番良い、みたいなことを唱えている言葉はそれ以外にもたくさん出てくる。

「中庸」とwikipediaで調べただけでも、アリストテレスの唱えた「メソテース」や、仏教における中道などなど、意味は少しずつちがえど、上でも下でもなく「中」を重んじる教えは数多あるようだ。

ついつい、自分のすきなものや興味が湧くものには、100%以上の力を注いでしまうという人も多いだろう。でも、全力というのは使い方を間違えると少し危ない気がしている。

サイは敵を倒すために突進した結果、あの頑丈なツノを折ってしまうことがあるという。突き進むのは良いけど、全力の使い方を間違えてしまうと自分や周りの人が傷ついてしまうこともある。

手を抜いて良いと言ってるわけではなくて、「ちょうど良い」を見極める力はとても大切な力だと思う。ちなみに僕は、ちょうど良いを見極める力が著しく低いから、不器用な人間だと周りの人に良く言われるんだけどね。

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