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かかしのみなさんのおかげでしたという話

物の選り好みなんて、人の選り好みに比べれば。
感覚の選り好みなんて、感情の選り好みに比べれば。

一体何の話かといえば、食べ物の好き嫌い。所謂食わず嫌いの話だ。
私は普段、人前では「食べ物の好き嫌いは特に無い」と公言している。実際にはいくつかあるけれど、飲み会などでいちいち説明するのが面倒なのと、いざとなれば避けたり、誰かに多くとってもらえばいいと思っているので省略している。
実際、同じ様な考えの人は他にも少なからずいると思っていて、そういう人同士で某おかげ番組のように互いの嫌いな食べ物を探り合う機会があれば、案外白熱するのでは?なんて思っている。メニューのレパートリーが豊富な居酒屋であれば、再現しやすいのでは?とも。

そういう意味では、もし人生において"食わず嫌い"を探りあう場面が出てきた場合、先んじてこの先の文章を熟読(というか、予習)された人に対しては私はもう手も足も出ないだろう。そんな場面がこの先来るのかどうかは知らないけれど、一応つらつらと挙げてみたい。

①梅干し

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食わず嫌いにおける原点にして頂点。他のものならまだ辛うじて我慢して食べられるとは思うが、こいつに関してだけはもう、どうあがいても無理。「うへっ酸っぺぇ!」とか言いながら (>_<); みたいな顔しながら食べるとか、日本人皆ドMかよみたいな。いや言い過ぎか。
なお梅の成分そのものは非常に大好きである。梅酒の烏龍茶割は神。

②紅生姜

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皆さんご存知、丼ぶりものには必ずといっていいほど付いてくるおまけポジのあいつ。何が嫌かって神聖なる白米を下品な赤色に染めてくるのがもう問答無用かつ執行猶予なしで有罪。カレーについてくる福神漬辺りも場合によっては同罪。その代わりにらっきょうは無罪だ。

③火の通ったイカ

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物心ついた頃から活イカの刺身のふつくしさ(と美味さ)に触れて育ったためだろうか。火を通すことによって、かくもまぁクトゥルフ系統の何かの如き禍々しい体色に変容するのがどうしても納得できない。
なお幼少期はタコも駄目だった。何せこいつらに関しては火を通す前からクトゥルフ系統の何かである。唯一たこ焼きだけは、タコをすぐに吐き出すことで許容していた(種あり葡萄的な食べ方をイメージしてもらいたい)。いつの頃からかそのまま食べられる様になっていたが、それでもたこ焼き以外はやっぱり駄目。

④なすの漬物

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なす本来の表皮の色が脱色したり中まで浸透したりして妙にアーティスティックなグラデーションを描き始めるのが理解不能。だって漬物に対してそんな芸術性誰も求めてないのに。そういう意味では、きゅうりはどこまでも自然体だしブレないので安心。

⑤焼き鳥における臓物系

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SAMURAIだかKAMI-KAZEだかMOTTAINAI-SPIRITだか何だか知らないが、何でもかんでも食べ物にすればいいってもんじゃない」という率直な感想が、人間の食文化やら歴史やらその他もろもろ……要するにガストロノミーと衝突し合う、最も身近な例の一つなのでは?とか勝手に捉えている。無論、定番のネタ(ねぎまやらモモやら皮やら)は普通に好き。ベーコン巻き系とかも好き。

そしてこれは完全に蛇足だが、案山子名義のサインは既に考案済みで色紙などに書く準備はできている。もっとも需要なんてほぼ無いに等しいだろうけど抽選で1名様に郵送可能だ!

#雑記  #独り言 #食べ物 #食わず嫌い #みなさんのおかげでした

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