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(私より)先を生きている人という話

単に月日や回数の話でなく、
単に質量や比率の話でなく。

今からもう10年近く前の話だ。
当時大学生だった私は、出席するだけでいい講義や適当な空き時間など、どっかその辺の中華系のアングラサイトにアップロードされている(日本の)ドラマを見漁っていた。
タイトルによっては映像の下部に中国語の字幕が編集で入っていたのだが、その中でも取り分け目についたのが「先生」の文字だった。場面としては主に職場の先輩や上司の名前を呼ぶときで、例えば日本語音声では「田中さん」となるところを字幕では「田中先生」となっていた。

日本語でいう「さん」が中国語における「先生」、つまりどちらも特別な敬称ではないと知ったのはそれからしばらく後のことになるのだが……。それでも、自分にとって身近な目上の人や尊敬する人を「先生」と呼び慕うのは、言語の違いによるものとはいえ率直に「あぁ面白いなぁ」と思った。

面白いと思ったのでその日から採用した。
自分の中でとりわけ尊敬できるものを、何かしら素敵な要素を持っている人には、リスペクトのつもりで「先生」の呼称を付け足した。
何なら今でも続けている。見てみて、例えばこの記事だって書き出しで「先生」と称しているから。

文法的に正しいかどうかはともかくとして、用法が不適切でさえなければ別にいいんじゃないか?とかそんな事を考えながら、私は今日も私なりに言葉を書き続ける。

#雑記 #独り言 #言葉  #先生

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