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私たちの中に、宇宙のこころという話

立ち姿だけは十人十色、あとは前提の違いだけ。
過程だけは百回百通り、あとは結末の違いだけ。

実は近頃、Noteの執筆もそこそこに沼にはまってしまったものがある。今回はその辺りについて書くことにしよう。

「Among Us」。端的に言えば人狼ゲームのようなものだが、ご存知だろうか?
ざっくり説明すると、プレイヤーはクルー(人間)とインポスター(宇宙人)に分かれる。各自宇宙船の中で様々なタスクをこなしつつ、同胞に紛れて密かに妨害工作や殺戮を企んでいる裏切者を突き止めるのが目的だ。もっと具体的な説明が欲しいって人は、とりあえず下のリンク先でも見といて(適当)。

"人狼ゲームのようなもの"だと書いた。つまり討論の場が要点になる。大抵の場合は、複数人での音声通話が可能なソフト(2021年現在Discordが主流か?)を利用、通常時はミュートにしておいて討論時のみミュート解除、アリバイがどうだの何だのと手探りで議事進行していく。

一例:
プレイヤーAが他プレイヤーの死体を発見、緊急会議を開始したとする。
①プレイヤーAが「"左下の部屋の中"で"プレイヤーB"の死体を発見した」と報告。
②プレイヤーCが「(体感時間で)緊急会議の約30秒前に近くの部屋で目撃した」と証言。
③プレイヤーAの提案で、(生存している)プレイヤー全員が直近の居場所と作業を自己申告。
Aは「"左上の部屋"で作業した後、そのまま"左中央の部屋"に移って作業、"左下の部屋"に入った時に死体を発見した」
Cは「"左下の部屋"で作業した後、"中央の部屋"に向かう際にプレイヤーBとすれ違い、"中央下の部屋"に入って作業中だった」
プレイヤーD&Eが「お互いに"ほぼ一緒に行動"しており、直近では"右下の部屋で作業"をしており、その際"プレイヤーFが通り過ぎた"」
プレイヤーFは「"中央下の部屋"で作業した後、"右下の部屋"でプレイヤーD&Eとすれ違い、"中央右の部屋"に入った」
④上記の内容を総括すると、『AがBを殺害して自ら報告した』もしくは『Cがすれ違ったBを追いかけて殺害し、すぐに引き返した』の線が濃厚?

上記はあくまで一例だが、実際にはもっと複雑な場合が多い。行動開始から死体発見までの時間が長ければ長いほど、自身の行動履歴や他プレイヤーの目撃証言が徐々に曖昧になっていくからだ。
しかも討論の時間は無限ではない(ルール設定にもよるが大体120~180秒くらいが多い)ため、上記の様に6人でのプレイならばともかく、10人(最大人数)もいると一人ひとり順番に聞いていけば冗長になるのは当然。しかし全体像を描くには各々の証言を擦り合わせる必要があるので、Time is MoneyどころかTime is Lifeである。

ゲーム開始時、自分はどっちの立場なのかと毎回画面の前で神妙な気持ちになる瞬間が好きだ。
ただのクルーならクルーでほっと一安心しつつ、「じゃあ誰がインポスターなんだよ!」と疑心暗鬼モードに突入、淡々とタスクを処理しながら誰かと遭遇する度に疑ってかかってみたり。
逆にインポスターならインポスターで自分の出番が来たことに動揺、しかし「出番来ちゃったからには、さてどう立ち回ろうか」と即席サイコパスモードへ。いかに怪しまれずに他のクルーを殺害していくかと知略を巡らせる。タイミングや状況によっては疑いをかけられてしまいかねないが、その反面で議論の主導権を握りやすい人を早々に仕留められれば確実に風向きも変わる。そのためには妨害工作を通して注意を惹きつけたり、密かに通気孔を通って別の部屋に移ったりと様々。

そしてそんな事を試行錯誤しながら実践し、更には自分のみならず他プレイヤーの動きも含めて都度振り返ったり考え直したり……つまり沼である。気がついた時には、あぁもうだめだ、やめられない止まらない。

どこからともなくナイフや拳銃を取り出すのはもういいさ。
宇宙服姿のまま中身が開いて細長い触手針で顔面貫くのはなんでさ。

#雑記  #独り言 #ゲーム #AmongUs #アモングアス

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