【写真と現実】
「写真と実際は全然違うのになぜ表示が許されているの?」と娘がモールを歩きながら聞く。
写真はイメージです。
そのイメージとは何だろう。
私は360度カメラを持った時、
困ったことがあった。
全部写ってしまうことだった。
切り落としてる部分がある。
実はそこに現実があるのだけど。
スマホをロースペックに変えたら
初期設定で顔が細く色白に加工される。
「こんな写真は現実じゃないんだから、載せるべきじゃないよ」
娘はいう。
「人はきれいなものを見たいんだよ。人々の『見たい』という欲望を起こせるかどうか、それこそが現実」
私は返す。
「すべてのものは美しい。間違ってる?」
娘が返す。
美しいという言葉には
目に映えるということではなく
内側から湧き出てくるような
美の本質的な力がある。
その振動が見た相手の内側にも伝わるようなもの。
目に見えない部分に伝わる美。
きれいになることと
美しくなることは
根本的に違うもの。
きれいさに惑わされることなく
美しさを感じていきたい。
そのためにも
まずはカメラ越しでない
現実を見ていきたいと思う。
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