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人の辛み

皆色々。
十人十色。
それはわかっていたけれど、自分の辛さでいっぱいいっぱいだった。。

隣で辛い話をしている人がいる。

一年前まで平和な生活。
結婚し子供が産まれお気に入りの家を建て。

それがたった一年で変わってしまったと。。

体調崩している間に姑に子供を取られて子供とは離れ離れ。
やっと会えると楽しみにしていたら、来るなと言われてなんとか会えるのは当初の予定の半分だけ。

彼女は子育ての大変さで体調崩した様だが、
子供への愛情は崩している様には感じ取れなかった。

後悔でどうしてこうなってしまったのかわからなくて心をも崩してしまっていた。

辛かった。

その話を優しく聞いていた男性も、
数年前の失恋で何もかもをぶち壊したくなり、自分をも壊しかけていた。

このままの人生歩んで死にますか
今の生き方を辞めて生きますか

そこまで落ちてしても彼は生きる道を選んで今ここにいた。

辛かったろうな。と隣から入ってくる話を聞いている時は思っていた。

けれど今これを文章にしている私は、
何でそこまでどうでもいいと思って何もかもを切って自分をも壊していったのに、
あと一歩で壊れるところで彼は壊れるのをやめようと思ったのだろう。

壊れたかったから全てを壊していったのに、
本当に壊れる寸前で辞めたのは何故??
私は今不思議に思う気持ちのが強くなった。

私なら迷わず壊れる。
最後まできちんと壊れる。

なのに彼は…

でもそれも十人十色。

私はきちんと壊れる道を選ぶだろうが、
彼は選ばなかった。

十人十色。

それぞれにそれぞれの色があって美しい言葉の様に聞こえるが、
時としてその一色はとても残酷な色なのかもしれない。

私の最後は何色になるんだろうか。
今は何色なのだろうか。
これからどれだけ色が変化するだろうか。

また自分の辛さを考えてしまった。

可愛くて優しくて幸せにお日様に浴びてる様な人でも、私の想像以上の悩みを抱えている事、
私の病気が治る治療法ではないけれど、
幸せになってほしい。

だけど私自身は幸せよりも終わりを今日も求めていた。

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