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鬱で寝たきりだった私の勇気

寝たきり状態でベッドから起き上がることすらできなかった時に、ふと外に出て太陽を浴びたくなった瞬間がありました。

その心の声に従って外に出てあげたことが全ての始まりで、そこから流れが少し変わったように思います。


当時の私には外に出て家の近くをぐるぐる回ることすら困難な状態で、
メイクしたりなんてもってのほかでした。

なのでどすっぴん、部屋着で当時住んでいた場所をうろうろ。

太陽を浴びるとセロトニンが分泌されるので自然と気分が少し高揚し、外に出られたことで自信にもなり、生きる気持ちになっていったように思います。


私は死にたいわけではありませんでしたが、
未来に希望がないので(脳の機能的にそう思わされてる)死んだ方が楽、という感覚でした。


陽の光を浴びて、
緑を見て、
なんか世界って素敵だなって思えたんですよね。


死んだらこれも見れなくなるなら、今とりあえず生きてみようって思いました。


地球って素敵です。
人間社会はつかれます。
正直私は人間よりも動物が好きです。

でもね、私も含めて不完全だからこそ愛しい生物だと思えるようにもなってきました。


腹立たしいことも落ち込むこともありますが、
どうせ死ぬならもう少し生きてみようと思えたんです。


あのとき部屋から出た私の一歩は
一人で海外に飛び出した10代の私よりも遥かに勇気のいる行動でした。


生きてれば良いことあるってそんな綺麗事は言えません。
良いこともあるけど、最悪なことも普通に起こります。


でも、生きてないと見れない景色もある。

私が今見てる景色はあのとき死ななかったから(死ねなかったから)見れてる景色です。


大好きなONE PIECEの最終章が見れてます。
大好きな愛猫の成長が見れてます。


生きてるから見える景色がある。
あの日の景色は、かつて見た絶景よりも心に残るものだったように思います。


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