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魂を取り扱うための旅路 | 2024/01/10

18歳から今まで、自分が辛かったこと、誰にも頼れなかったこと。そんな記憶を。やっと、やっと自分の力で過去の出来事として捉えられるようになってきた。

どちらかと言うと、「捉える方法のコツ」を掴んだのかもしれない。

さまざまなトラウマケアの本を読み、知識を蓄えてきたつもりだったけれども、どれもピンとこなくて、しっくりこなくて。

理論ばかり追い求めて、文献を読み漁っていた。過去の辛かった体験を昇華する方法や手段を見つけられなかった。たくさんの手法があることを知らなかったからだ。

あの時に戻り、あの時の感覚をイメージし、しっかり思い出してみましょう。自分の横に向かってしゃがみ込み、話しかけることをイメージして「頑張ってきたよね」と、語りかけてみましょう。

みたいなことをよく本で目にしていたし、やってみたけど、全然ピンとこなかった。

だから、自分の形はどの形なのだろうかと、ずっと。ずっと探し続けていた。

自分の魂の形を探す、自分の魂を取り扱う方法を探す旅に、ずっと出ていたのだと思う。答えを見つけられずに戻ってきて、一回休憩して。力や体力が戻ってきたら、また探しに出掛けては、見つけられずに戻ってくる。

何度も何度も、この繰り返しを続けていたのだと思う。

けれどnoteを書いていたとき、ふと自分にあった形を見つけることができた様な気がした。

このnoteは過去の自分に宛てて、手紙を書いたものだ。とても敏感で、繊細な過去の私に「生きていてくれてありがとう」と、今の私からお手紙を書いてみようと。あれから約7年ほど経ってしまったけれども、できなかった成人のお祝いを。

自分が大切にしたかったこと「頑張ってきたよね」と。背中をさすりながら、語りかける様に書き記してみた。

今の自分が、過去の自分の映像を思い浮かべながら「頑張ってきたね」「生きようとしてくれて、地に足をつけてくれて、がむしゃらに生きてきてくれて、ありがとう」「現在の私があるのは、あなたがこうして頑張ってきてくれたから。大切にしてくれてきたことが、今になって花が咲いたよ」と。

今まで認められなかった事柄や、気持ちを、あえて言葉にして表してみる。

書いた終えた直後は、じんわり目頭が熱くなった。でも、公開する前に読み直してみたらクリアに、私の心にスッと入ってきた。

そうか。こうやって辛かった時期を過ごし、頑張ってきてくれた自分に向けて、本当の気持ちを手紙にすること。

本当の気持ちで書くことを大切にすること。機敏で小さな芽を摘みながら、ゆっくり、ゆっくりと、丁寧に、根っこが切れないように土から引っ張り上げてみること。

そしてスッキリとした状態で、見直してみること。

それができれば、あの時の出来事たち、抱いていた感情。過去の出来事のはずなのに、さも今起きていることのように溢れ出てくる、身体自身が持っている記憶や、感情を。ここで終わらせることができる。ここに置いていくことができる。

その感覚をつかむことができた気がした。

「私が辛いと感じていた、この出来事たちは、もう現在では起こり得ない。もうこれは、過去の出来事なのだ」

やっと、自分にとって、自分に合う形を見つけることができた気がした。

これで少しは私も、私なりに、自分の感覚で、自分の力で。

前に進むことができる気がする。

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