「苦しめていたのは自分自身」と気づくことで癒される
クライアントさんとのカウンセリング内容をシェアいたします。
わたしたちは、小さい頃に得た心の傷を引きづったまま、自分の世界を生きて苦しみ続けています。でも、苦しめているのは自分自身なのです。
そんなインナーチャイルドを癒すことで、その傷は少しづつなくなり、完治していくものなのです。
クライアントのKさんは、子供のころから、今に至るまで、ずっと長い間、他人からの言動に機敏に反応し、傷ついていたようです。
世の中には、他人からの言葉に傷ついて、その事をずっと気に病む人がいます。わたしも以前そういうところがありました。
その人にとっては重くのしかかる言葉なのに、言葉を発した人は何気ない一言で、相手が傷ついているなんて思ってもいないことが多いものです。
言葉を発した方はその事すら忘れているし、悪気があってのことじゃないので、けろっとしているのです。
でも、受け取った方は、自分にとっては衝撃的な言葉なので、忘れる事なく、常に頭の中にあって、傷をどんどん広げていくのです。
さて、この場合、言葉を発した方、それとも受け取った側、どちらが悪いのでしょうか…
客観的に見てみると、発した方には相手を傷つけるという意図は無いと思うんです。
結局は受け取る方が自分の事をどう思っているのかが現実に反映されているように思います。
結局は、苦しめているのは自分自身なのだと気がついていないことが多いのです。
相手がこう思っているのではないか?と妄想が膨らんでいて、勝手に相手がこう思っているんだと、自分ひとりで怒っているように見えます。
最悪の場合、その想像は暴走して全てが自分を攻撃しているようにまで感じ始めてしまうこともあります。
何の意図もない言葉なのに、過剰に反応して、ひどい事いいやがって…みたいにね
周りで話をしているときでさえ、自分の悪口を言っていたのだろうと怒りだしたり、常に攻撃されるのではないかとビクビクしているのが特徴です。
その人は自分は攻撃されると言う世界の住人なのです
周りは皆んな敵で、身を守っておかなければいけないと感じています。
それは小さい頃に本人が決めた世界といえますね。
親から愛してもらえてなかった。守ってくれるべき人が守ってくれないので、戦い続けなければならないので、常に怖い、悲しいという感情を持ち続けているのですね。
それを決めたのは自分だけど、決めた事すら忘れているのです。
わたしは、Kさんに子供のころに戻ってもらって、対話をはじめました。
どんな気持ちかな?どうしてほしかったの?という風に
わたしは誘導だけして、子供のころからずっと持ち続けていた「愛されない」「大切にされない」という思い込みを書き換えするようにしました。
自分で決めたのものは、書き換えも自分にしか出来ないのです。
本当は愛してほしかった。もっと素直にこうしてほしかった。って言いたかった…そんな心の底からの声がでてきました。
Kさんには、自分の小さな子供に対して、ごめんね、気付いてあげれなくて、もう大丈夫だよ。大好きだよ、すっごく愛してるって、ハグしながら言ってもらいました
Kさんの目からは涙があふれ出てきて、わたしまでもらい泣き('◇')ゞ
これで大丈夫!と確信した時でもありました。
きっと誰にでも子供のころからの思い込みを引きづっていることで、何かの出来事をきっかけに、苦しむ、悲しむことがあると思います。
自分で作った思い込みは、自分で書き換え可能です。どうぞ、思い込みを持っていることだけでも気づいてみてくださいね。
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