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わたしは いきものが好きです

いきものがすき。小さい時から犬猫鶏牛、金魚にどじょうにエビにドンコ、メジロやうずらやなんやと暮らしてました。あと学校のうさぎとチャボ。
父方の祖父母は米+畜産農家で、黒毛和牛の繁殖・哺育をやっていました。ウチで育った素牛たちが各地にドナドナしていって、ブランド牛になっていったはずだ。

犬と一緒に土堀った穴で涼んで、猫と一緒に牛小屋のワラの上で暖をとる。にわとりとかけっこで崖をかけ登り、牛と水浴びをして昼寝したことがあるのは、ハイジと私くらいだと思う。
学校でも休み時間ごとに飼育小屋に行った。リス、イタチ、たぬき、ヘビやらカエルやらカメやら、いろんないきものと柵・檻なしに直で戯れて育った経験は宝だと思う。

いのちのこともたくさん学んだ。
牛の人工授精から出産、猫の出産、うずらが孵る瞬間、蛙が蛙になるまでのあの流れ、1つ1つ本当におおごとで神秘的。すごいとしか言えん。いのちを生むってやばい。牛も猫も見たことない顔で頑張っている。迫力がすごすぎて、なにも手伝えない。

そして当然ながら、死に目にもたくさん立ちあった。こちらも、確実にやってきてしまうことで、なにも手伝えない。
犬は健気で、私が修学旅行から帰ってくるのを待っていてくれた。猫も愛らしく、抱っこを嫌がらなかったあの日から帰ってきていない。牛だってあんなにデカいくせに気付いたら固まっている。動かすの大変だっただろうな。
帰ってきたら茹であがっていた金魚やら、廊下まで脱走してカラカラになってたエビ、野生のイタチのごはんになったうさぎとチャボたち。
彼らにお別れをするときはたくさん泣いたものだ。

たまに「オオカミと育った少女」とか「チンパンジーに育てられた少年」みたいなやつをテレビとか雑学コラムとかで見かけるけど、私もこういうフシがあるなと思う。感情表現とか、自然の見方、風の読み方、野生的なところは動物たちからもらったことが多い気がする。

いきものと暮らしたい。動物を愛でたい。
言うだけタダの幼少時代は獣医になりたいと言っていた。当時の私には、「おまえは理系科目が絶望的だぞ」と教えてあげたい。
ちょっと大きくなるとアニマルセラピストになりたいと言い出した。その頃の私には「どっちか言うとする方じゃなくされる方になりますよ」と教えてあげたい。

いきもの飼いたい。


【写真キャプション】
とあるカフェの軒先で寝てたネコチャン。近付いても動じない。ご飯食べてお店出る時もまだ寝てた。

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