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Tetsuya Komuro「a new lease on life」:ピッチを駆ける選手、鮮やかな軌跡を描くボール、縦横無尽に舞うシンセサイザー・ミュージック
2016年5月に小室哲哉がソロで「a new lease on life」と題した曲を配信しました。シンセサイザーで構築された音が縦横無尽に舞うインストゥルメンタルです。音の輪郭がクリアで、いずれの音にも芯があります。概してキックに比べハイハットとスネアが前に出ていると感じるためか、リズムが硬く鋭い印象を受けました。 歓声のなかで鳴るホイッスルを合図に曲が始まります。音が重なり、やがて散らばり、そして再び集合します。シンセサイザーが届けるメロディはキャッチーで耳に心地よい。
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TM NETWORK「Get Wild Continual」:YONMARUに刻む新しい変化の痕跡、新しい印象を刻む2024スタイル
TM NETWORKの「GET WILD」を巡るストーリーは新しい章をいくつも書き綴り、僕らの印象を何度となく刷新しました。ライブでのパフォーマンス、リミックス、リメイクといった音楽的変化の試みは、曲が誕生した1987年から始まります。それは今もなお続き、2024年に新たなバージョンを発表しました。タイトルを「Get Wild Continual」といいます。デビュー40周年――YONMARU――を迎える4月21日にリリースされました。 Continualの構成はオリジナル
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deadmau5「There Might Be Coffee」:ループする高密度のキックと身体に巻きつくソフト・シンセの音に酔う
EDMシーンにおける著名なDJ/producerは誰か。そう問えば、多くの名前が挙がることと思いますが、その長いリストにdeadmau5(デッドマウス)が含まれることは間違いありません。僕がdeadmau5の音楽を初めて聴いたのは10年ほど前。2012年に発表されたアルバム『> Album Title Goes Here <』を聴いて、なかでもメロディアスなシンセサイザーの音が印象的な「There Might Be Coffee」を好きになりました。 「There Migh
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