
野生動物と暮らしてみたら/小菅正夫【読書メモ】
基本情報
2024/4/28 読了
知り合いにおすすめされてお借りしました。
感想
野生動物たちと一つ屋根の下に一緒に暮らしたらどうなる?という妄想がグラフィカルに描かれた図鑑のような一冊。
それぞれの動物たちと暮らした様子がCGで描かれているので、かなりリアルにイメージが膨らみます。
食事や糞の事情、温度管理など、「一緒に住む」という視点が中心になっているのが普通の動物図鑑との違いで面白い。
個人的には実際に動物園でその動物たちをお世話している飼育員さんのお話が、とても愛にあふれていて素敵だなと感じました。
本書では野生動物たちが「暮らしやすさレベル」としてランク別にまとめれられているのですが、一般的に危険そうに見える猛獣ほど暮らしやすい分類にされているのは意外でした。危険度を顧みなければ餌の用意や生育環境は比較的人間に合わせやすいんですかね。
一つ本書内で新たに知った知識を。
ナマケモノは排泄のために週1回くらいの頻度で地面に降りてくるという知識は何となく聞きかじっていたのですが、なぜわざわざ地面に降りてするのかは知りませんでした。
「地面にうんちをすることで、そこにガが卵を産み、うんちのなかで成長し、成虫になってナマケモノの毛のなかで暮らします。そうすると、ナマケモノの毛に藻が生え、ナマケモノはその藻を食べて足りない栄養素をおぎなう」と言われています。
そんな連鎖がナマケモノの中で行われていたとは。
なぜ藻が生えるのかとか、なぜ毛の中で暮らすようになるのかとかいまいちピンと来てないところはありますが面白い豆知識でした。
私はオカピと暮らしてみたいな~
おわり。