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【ネタバレあり】ファンタスティック・プラネット【映画鑑賞メモ】

基本情報

2023/08/16、Amazon Primeで鑑賞

ずっと見たいと思っていた作品の一つ。
なんとなく体調がそれなりにいいタイミングで見たいと思っていた。
少し前の作品、くらいに思っていたけど、よく見たら50年前の作品だった。こわ。

感想

体調が悪い時の夢

全体を通して、めちゃくちゃ体調が悪い時に寝込んで見る夢って感じ。
ただしかなりクオリティが高い夢。
色鉛筆で描かれたような世界。
ゆがむ視界。突然の場転。目まぐるしい。

何となくあらすじ的な流れ

舞台は地球ではないどこかの惑星。真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らに虫けらのように虐げられる人類オム族が住んでいる。ある日、ドラーグ人の知事の娘ティバは、ドラーグ人の子どもたちにいじめられ母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾い、テールと名付けペットとして飼うことになる—。巨人ドラーグ族と人類オム族の種の存続をかけた決死の闘いを描く。

Filmarksより

ドラーグ族が巨人なのか、ドラーグ族にとってオム族が小人なのか。
主人公はテールの視点として見るのがわかりやすそう。
赤ん坊の(まだ名もなき頃の)テールを抱えた母親が逃げるシーンから。
めちゃくちゃ体調悪い時の良質な悪夢。最高。
オム族なんて非力で小さい生き物だから、ドラーグ人にとってはチョンって感じですぐ死んでしまう。
そこで孤児となったテールをティバが拾ってくれる。
ドラーグ人の学習方法は独特で、特殊な機械を頭に装着することで直接脳に知識を送り込む。効率的~

テールはどんどん成長する。
ティバと遊ばなくなり、ある日ティバの学習器具(脳波的なやつ)を盗んで逃げだす。間一髪、野蛮人種の女性に助けれらる。
テールはドラーグ人に飼われていた高等人種だったけれど、野蛮人種の中で暮らす。
ドラーグ人はオム族を有害生物扱いしており、繁殖によって増えていくことを危険視している。ゆえに絶滅大作戦。
ドラーグ人と戦う。知識の源も守らなければならない。
オム族間での対立、攻防。
最終的にThat’s "地球"って感じで終わります。(雑)

ドラーグ≒ヒューマンという話

ドラーグ人が人間のオマージュなんだろうと感じる点は多々あるけど、
全く同じではないところが面白い。

ドラーグ人の学習について。
脳に直接一律の知識を叩き込むから、知識の偏りとかないんだろうね。オム族は未知があるゆえにドラーグ人の新しい知識を恐れるし、そこから同族の争いが生まれてしまっているけれど、ドラーグ人にはそれが無い(議会での”論争”はあるけれども)。
知識の社会主義化のような感じ。
ドラーグ人は割と冷静だし、感情を読み取るのが難しい。でも無感情というわけでもないし。私は割と好きだったけどね彼ら。

ドラーグ人は瞑想が好き。
最終的に、「ドラーグ人の種の保存」についてのアンサーになってくるわけなんだけど、途中で出てきたよくわからんオム族のSEX(ではないんだけどそれっぽいシーン)と対比してみると面白い。

ドラーグ人の子供がペットのオム族同士を遊びで戦わせてる場面なんかは虫相撲だし、ちょいちょいドラーグ人に親近感を覚えざるを得ない。
割と人間ですよ彼ら。

クリーチャーがいちいちキモイ

最高。これ大事ですよ。造形に対して力の入れ方が違う。
設定資料集とか無いのかな。読んでみたい。

おわりに

SF好きなら一度は見て損はないと思う。
SFのバイブル的な印象を受けた。
想像していたより淡々としていて、かなり見やすかったのもある。
とても好きな作品。

参考・追記

原作小説もあるらしいので読んでみたい。


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