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樽生神話にさようなら。ビールがもうちょっとおいしく飲めるようになるヒント②

どうもこんにちは、ニックネームを適当に付けたことを後悔している「ビール」(仮称)です。

先日、目上の方に「ビールが好きならおつまみはどういうのを食べるの?」と聞かれたので、
「ビールの味がわからなくなるので基本つまみは食べません。塩気が欲しくなったら塩か味噌を舐めます。」と言ったらドン引きされました。
ビール好きあるあるですね。

前置きはこのぐらいにしておいて。

ビールの話2発目を考えるにあたって、外飲みができないこのご時世だから「みんなが知ってちょっとハッピーになることってなんだろう」と思いを巡らせてみました。

それだったらこれかな?と思ったので、今日は「樽生」について書きます。知ってるとたぶん家で飲むビールがうまく「感じる」ようになります。

「やっぱ樽生は最高だぜ!」

というフレーズ、よく聞きますよね。
かくいう私も8年ぐらい前まではそう言ってました。

先にがっかりすることを言ってしまうと

あれ、ほぼプラシーボですから。

いや、うそうそうそ。ないないない。と思いました?
大丈夫です。安心してください。
「ほぼ」ですから。
どうか自分の舌への自信を失わないでください。

語弊があるとアレなのでちょっと丁寧に説明していきます。
樽をうまいと思うにも、私が「プラシーボやでそれ」と言うにも、それなりに理由があるんです。
どうぞ最後までお付き合いください。

そもそも「樽」ってなあに?

「樽」は言わずもがなですが、入れ物ですね。
飲み屋さんの裏手とかに積んである銀のバケツみたいなやつが現代では主流です。

つまり「樽生」の「樽」は単に入れ物を指す言葉。
「缶ビール」「瓶ビール」「樽」は入ってる容器が違うってだけで、

実は中身は一緒です。

入ってる容器が違うってだけです。
わたしが知る範囲(つっても国内外の数十社)ですが、いずれも入れ物が違うだけで中身は一緒です。

私が知らないだけで分けて作ってるところもあるかもですが、基本的にビールは装置産業なので、容器別で作り分けるという効率の下がる作り方をする想像があまりつきません。

なのでもっかい言います。

あれ、中身一緒ですから。

でも大丈夫。ご安心ください。がっかりするのはまだ早いです。
結局どっちやねんという話ですが、
樽に入ったビールが、おいしい場合もあるんです。
もうちょっと根気強くお付き合いくださいね。

なぜ「樽生」はうまいのか

樽の話の後にうかつに生の定義とか、熱処理とか、濾過の話を書こうとしたら、あやうくものすごい超大作記事になりかけました。あぶないところでした。なので今日はその辺の小難しい話はカットして結論のところに行きます。

前段で入れ物が一緒なだけ、と言いましたが
「でもやっぱりお店で飲む生の方がおいしいよ、、、」と思った方がいると思います。

それも正解です。

お店で飲むビールがおいしい理由はいくつかあります。

①たくさん飲む人がいてビールの回転が良いので新鮮なものが提供されている。
②毎日サーバーを適切に洗浄している。
③注ぎ手のテクニック。
④温度をはじめ、いろんなものが最適に管理され、ベストの状態で提供してくれる。

主な理由はこの辺だと思います。

そんだけ?と思われるかもしれませんが、これがものすごく味に効いてきます。

ビールの鮮度うんぬんは、今朝獲れた魚と3日間置いといた刺身レベルの差と思ってください。

サーバー洗ってるかどうかは、みなさんも経験あると思いますが、
なんかガビガビの泡のビールが出てくる時と、トロットロの生クリームみたいな泡のビールが出てくるときとがあると思うんですが、基本的にあの辺の差です。
ちなみに、ビールサーバーは1日洗わないと、そこそこ臭くなります。

注ぎ手は、私はまだ出会ったことはないですが、
このお店とかはめちゃくちゃ有名なので、死ぬ前に一度は生きたい店の上位を常にキープしてます。
今の状態が落ち着いて、広島に行かれる方はぜひ私の代わりに行ってきてくほしいです。

ちなみに私や、私の周りのビールが好きな人間は、
お店のビールサーバーがよほど信頼できる店以外ではだいたい瓶ビールを頼みます。
樽生を頼んで当たり/はずれを味わうくらいなら、瓶の方がアンパイだと思ってるからです。

「信頼と実績の瓶ビール」です。


※温度管理の話は前回軽く書いたので参考までに

今日のおさらい

●樽も、缶も、瓶も、中身は一緒。
●でも樽がおいしいと思うのには理由がある。

本日わたしがお伝えしたかったのはこの2点です。

結局樽がおいしい場合もあるんですが、
樽だからってだけで絶対的に崇拝するほどではないってことが
お伝え出来ていたらいいなと思っています。

そして、てなことを知っていると、
「あーあ。今日も家で缶ビールか。店の生ビールが飲みたいなあー。」
というガッカリが減って、みんなのビールの時間がもうちょっと楽しくなったらいいなと思いました。

以上本日は「知っていて、そう思っていると、ビールがおいしく感じられる豆知識」でした。

あとは飲み会が解禁されたら、飲みの場のうんちくとしてもご活用ください。

それではまた。

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※コメントはお気軽にどうぞ。むしろもらえたらうれしくて頑張れます。
でもnoteってコメント返信とかできないんですよね。。。そこが切ないです。


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