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ビールと泡の意外とゆるい関係。ビールがもうちょっとおいしく飲めるようになるヒント③

こんにちは、ビールです。
先日、会社の後輩に「目覚ましとしてオススメですよ」と言われてAppleWatchを買いました。
それに伴い、古くてWatchに対応していなかったスマホをiPhone12に買い換えました。
そして家にテレビがないのでiPadを四六時中見ています。
全然appleラバーではないのに生活基盤がどんどんapple社で染められていく現状に、映画『26世紀青年(Idiocracy)』的ディストピアを妄想して楽しんでいます。

そんな余談は置いといて。今日のテーマはこちら。

今日のテーマは「ビールの泡」

ビールと言えば「泡」と思っている人は少なくないと思います。
なので今日は改めて、ビールにとっての泡とは何か?を考えたいと思います。

あの泡は、決して情緒的な意味だけでモリモリさせているわけではなく、それなりに役割があります。

主には「フタ」です。
香りを閉じ込めて飛ばないようにして、最後まで美味しく飲むための役割を果たしています。

クリーミーできめ細かく滑らかな泡は、それだけでうまいですが、
逆に荒くゴツゴツした泡は飲み口を阻害するので、個人的にはテキトーな泡を盛られるくらいならなくていいのに…と思ってます。

ここで一つ改めての話になりますが、
世の中に発泡性のお酒は数あるものの、なぜビールだけ泡がガッツリ積もるのか不思議に思ったことはないですか?

あれはビールの原料である「ホップ」の成分によるものです。
なので他のお酒では見られないような泡の集積が起きます。
泡は、ビールならではの魅力のひとつです。

一方で、泡がモリモリであることは必ずしも必須要件ではないということをご存じでしょうか?

日本でも世界でも、主にに飲まれているビールは「ピルスナー」というスタイルのビールです。
プレモルも、エビスも、アサヒスーパードライも、キリン一番搾りも、日本の大手メーカーが出しているほとんどのビールは「ピルスナー」という1種類のビアスタイル。
ここ数年で大手ビールメーカーがピルスナー以外のビールを販売したり、クラフトビールの需要が増えてきたので今はもう少し割合が変わっているかもしれませんが、日本で飲まれているビールの99~98%はピルスナーです。

このピルスナーのスタイル要件に「豊かな白い泡」というのがあります。
ゆえに、ピルスナー=ビールという文化で育った我々日本人の多くは、ビールは泡があってナンボ。泡はモリッモリにしないと。と思っている節があります。

だからピルスナーじゃないビールにとって、泡はマストではないのです。

クラフトビール屋でビールを飲んだことがある方などは見たことがあるかと思いますが、ああいう店だとグラスに並々と液体が入っていてほとんど泡がないということがママあります。
あれはそういうことなのです。

また、私の知り合いのブルワー(醸造家)は、こんなことを言っていました。

「そのビールの設計を、カーボネーション(炭酸)含めてなるべくそのまま味わいたいから、家でビールを飲むときは、なるべくそーっとグラスに注いで泡なしで飲む。」

ちなみに、泡が単なるピルスナーのスタイル要件でしかないことを教えてくれたのもこの方です。

終わりに

ビールは自分の好きなように自由に飲むのが一番ですから、
もちろん泡好きの方は引き続きアワアワを追及して飲んでいただくのがいいことだと思います。

昔、「泡が好きだから全部泡でサーブしてくれ」と言っていたおじさまがいました。
なかなかレアなケースですが、こんな風に自分の好きなスタイルを見つけてビールを楽しんでいるっていいなってすごく思います。

ちなみにわたしは、泡があるとビールの香りが取りづらくなるので、わりと泡なし派です。

今日お伝えしたかったのは、泡にとらわれなくていいんですよ。という一点です。

こういう話を知っておくと、ビールを飲むときの気持ちの自由度が変わる気がするので今日は泡の話にしました。

なににもとらわれず、どうぞご自由にビールをお楽しみください!

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