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準備編 | 台北での催事や出店エリア

ニーハオ、台北でクラフト・工芸品の代理販売をしているエーマンです!

クラフト・工芸品の販売をしていると、立地×ターゲットの重要性をとても思い知らされます。なぜなら安易に集客のある地域に出向いても売れるわけでは無い、という現実を突きつけられるからです。

台北の商圏例を記載すると(実際に何かしら商売経験のある代表的な場所だけに割愛)
「集客力はあるが購入割合や購入単価が低い地域」と「絶対数は少ないが富裕層が集まる地域」に分けられます。

【集客力のある地域】
台北のデザイン発信拠点といえば、クリエイティブパークの華山1914文創園區や松山文創園區は欠かせません。
毎週/毎月、個展、ライブ、カルチャーやArt系、テクノロジー関係、アニメやキャラクターなど様々なイベントが行われており、老若男女問わず楽しめます。今では台湾を代表する観光スポットにもなっており、台湾人は勿論多くの観光客で賑わっています。

商業地区と言えば台北101がそびえ立つ、信義区。
日本でいうところの港区や中央区に相当し、ビジネスから買い物/食事、ホテルやクラブ迄。年間市場規模は約2000億円とも言われており、台湾最大の商圏。特に百貨店の集積は圧巻で「こんなに必要か?」と思うほど乱立しています。そのお陰もあって一帯は昼夜問わず多くの賑わいを見せています。また周辺には高級マンションも多く、富裕層の生活圏としての機能も担っています。

【富裕層の多い地域】
日本人学校、アメリカンスクールが立地しており言わずと知れた高級住宅街の天母地区。
現在は高齢化が進み落ち着いたイメージがありますが、マクドナルドやスターバックスの1号店は天母に出店するなど、20年前は文化の発信拠点と言われていたそうです。ただし、日本と同様で高齢者の方が経済的余裕があり、その影響力は今後もしばらく続くでしょう。

かつては大雨が降る度に横の基隆河が氾濫するなど、単なる沼地だった大直地区は今では閑静な住宅街。松山空港の裏手に立地し、サイエンスパークもあることからアジアを股にかける経営者やマネージャー層が多く、天母地区と比較すると若く/新しい印象です。
週末は「ロックダウン」状態でコンビニも普通に休んでいます。道幅も広く、キレイな公園も多く、住環境は台北一だと思います。

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最後は「個」の勝負

これらは一概にどちらが良い悪いとは言えません。クラフトや工芸品は集客力のある地域に出展をするからと言って必ずしも売れるわけではありませんが、多くの方との接点を作る努力をしなければいけません。かといって勘違いをしてはいけないのは、エリアが集客しているからと言って、必ずしもその百貨店や店舗に集客力があるわけではありません。同じエリアでも勝ち負けがはっきりしています。

勿論、効率だけを追うのであれば購入率(購入者/商品を見た人数)や購入金額が高いエリアが良いですが、如何せん絶対数は少ないです。また富裕層エリアはアクセスが若干不便に設計されているので、一般の方に足を運んでもらうこと自体ハードルが高く、雰囲気や高級感と引き換えに集客に対する労力がトレードオフです。ですが、入っているお店は入っています。

目指すポジション

数も単価の両方を狙いに行く場合、物理的な立地では無くそのブランドの立地が重要です。具体的には「良質、日常生活に使える、ギフト商品」を確立することです。

その為には「VIPへの特別サービス」「価格と納期に特化した法人サービス」「これらと矛盾の無いブランド」が必要不可欠になります。これは「どこかの百貨店のお店を出す」という外的なことでは無く、商品やサービスを磨き上げるという内面によるところが大きいのかもしれません。

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