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就活を始め、社会に対して思うこと


思えば私は、行動しない癖に知ったかぶりで諦めたり皮肉ったりしていたんだなと自分を振り返って思う。


やりたいことがある人は、就活なんてする前から行動している。
今の時代は、これをやるためにこれを、例えば「将来独立したいから超大企業に入る」なんて手順を踏まなくても真っ先にゴールへ向かうことができる時代のように思う。
起業したければ自分でも起業できる何かを今すぐ見つけて起業すればいいのに、今すぐしない人が将来的に独立する可能性は低いのではないか。

しかし、私も人のことは言えずそんなふうに生きてきた。やりたいことの小さな光が見えても、いつかいつかと将来の自分に委ねてきた。結果、大学院までズルズルと来て、本当にやりたいことからは離れてしまっているように感じる。

海外で不安定ながら楽しそうに働く友人

大学卒業後、そのまま院進するのが普通だった私の研究室で、正規職員ではない不安定な職で海外に行った同期がいた。
彼女は今も海外にいる。日本人が片手ほどしかいないような村で仕事をしている。
しかし彼女に、なぜその仕事を選んだのか聞いた時
「私にはこれしかないから」
と言っていた。

日本の文化は好きであるが、社会や働き方がどうしても合わないと幼少期からずっと感じていたそうだ。それがフランス留学を通じ、確固たるものになったという。

それを聞いて本当に羨ましいと思った。後悔しようが不安定だろうが、自分で決めて自分の道を行く。世間体も気にしない。なぜなら、それしか自分らしく生きる方法がないから。

私は安全圏として選んだつもりだった選択肢が、全く安全ではないことに気がついた。得意じゃない、好きじゃない、価値観が合わない仕事をずっと続けても、本当の喜びはないから。

だから就活に入って漠然とした不安とか緊張を常に感じている。自分の本質を理解していないのに、それっぽい理屈をつけて目先の安全を取ろうとしていることに自分でも気づいているから。

やりたいことに気づくには

ある先輩が言っていたのは「自分が本当にやりたいことなら必ず行動していれば道は開ける。でもお金とか世間体とか、そういうもののために始めたことは道が閉ざされることもあると思う」という言葉。
これは真実だと思う。

でも、今の教育でどうやってやりたいことに気がついて、それに対して正しいアプローチをすることができるというのだろう?
どうやってすぐに行動に移せる自信がつくというのだろう?

社会は本来もっとシンプルで、技術がいくら発展しようと他人のためにしたことで自分も生かされるだけの仕組みのはずなのに、もっともっとと必要以上に欲しがる人が仕組みを作ったせいで複雑化したとしか考えられない。

そして、欲しがる人と楽に生きたい人がマッチして、このクソみたいな就活の仕組みがずっと成立している。

私はそれに組み込まれたくないと感じると同時に、世間体との間で揺れ動く醜さも自覚している。
だけどきっと今、自分自身と向き合わなければならない。

そのためのツールとして八木さんの「やりたいことの見つけ方」を進めつつ彼のyoutubeを見ているが、これが中々難しい。成功体験や好きなことをたくさん出さないといけないのだが、これらはすぐには思い出せないし、思い出したとしてもまだ自分のフィルターがかかったままな感じがしてモヤモヤした思いが残る。

私は自分一人で考えるよりも他人に壁打ちして自己理解を深めるタイプなので、仕事という視点に肩入れしすぎずコーチングをしてくれる人を探しているが、なかなかいないのが現状だ。

私の憧れはマイインターンでアンハサウェイ演じた女社長。本当にやりたい仕事を自分の責任で全力でやっている、周りを大事にしつつも自分のやりたいことベースで生きる生き方だ。

どうか、将来の自分が目先の承認欲求に惑わされて選択しませんように。
それ以外の尺度で選べる選択肢が出てきますように。


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