ありのままの自分っていうけれど、ありのままって何?と思った話

最近、個性が大事、そのままの自分を愛そうって言葉を耳にする。

私自身、これまで「人と違った自分でいたい」「こういう風に見られたい」で選んでいたものをコロナを機に整理し直して、いろいろと素直に好きと言えるものを再発見した。それ自体はすごくすっきりしたし、案外誰も自分なんて見てないんだって気づいたからよかった。

でも、ありのままを見せようと行動していくつか浮かんだ疑問がある。

まず、ありのままって言葉が押し付けになりうるんじゃないか?ってこと。

これまで猫をかぶったり、かっこつけたりして何とか生きてきたのに、いきなり「これからはありのままでいいんですよ」って言われても難しいです。

だってありのままの自分なんて生きてる中で忘れてしまったことが多いよ。

さらに、自分のコンプレックスや嫌いなところを隠すために後天的に身につけた性格や趣味が沢山あるはず。

そういう努力ができる自分は好きになれるだろうけど、VOGUEみたいなとこが言っている「ありのまま生きる」は、嫌いなところを含め自分を好きになろうって意味が込められている気がして、それって簡単なことじゃないなあと思う。

私はちょっとひねくれたものの見方をしてしまうところがあるんだけど、素直な心を持った友達に憧れて頑張って素直になれるよう努力した。

でも、もしありのままでいくならば、ひねくれて少し批判的な自分を好きにならなければいけないし、もしそうした自分を嫌う人がいても割り切らなきゃいけない。

「ありのまま生きる」って、傷つきやすい人にとっては人生サバイバルするためにつけたフル装備を武装解除して戦地に裸で飛び込むようなものなの。

ありのまま生きるのに一番必要なスキルは、人の事を気にしない図太さじゃないかな。

ただまあ、ありのままの私を見て褒めてくれたり何か反応があると自信につながるから、それは武装してたら手に入れられない素直な感情かなあとは思うけど。

それに自分を過度に隠してた時期はあまりにしんどかったから、それはやめたいとは思うけれど。


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