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自分の好奇心がちょっとだけ人助けをした話。

こんにちは。
Sophia(ソフィア)です。普段はドラマやアイドルなんかのことを自由気ままに書いています。

そんな中で見つけた「自分にとって大切なこと」コンテスト。気になったらやらなきゃ気が済まない性分の私。「自分の人生を振り返る良い機会にもなるかも...」と思い、少しだけ自分の「大切にしていること」について書いてみます。

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目の前の人に好奇心を持つ

私がいつも大切にしていることです。「当たり前だろ」となる人もいると思います。ですが今の時代、某テーマパークや電車の中で友だちや恋人と一緒なのに、ずーっとスマホとにらめっこな人を多く目にしてきました。それはそれで自由な時間の使い方ですが、個人的にはせっかく一緒にいるのにもったいないなぁと感じます。(ちなみに私は友人や恋人にカフェでずっとスマホを弄られるのが大の苦手です笑)今回は、そんな好奇心が少しだけ(本当に少しだけ)人を救うことになったよという話をしていこうと思います。

誰にも興味を持ってもらえない地獄

私は高校時代、約1年間アメリカに留学していました。留学先はアメリカ人に言っても「どこ?」となるような郊外の都市でした。(最新の人口だと32,000人くらい?日本だと高知県四万十市ほどの規模らしい)

語学留学が目的だったので、現地の人が通うごく一般的な公立高校に入学しました。「これから楽しい留学生活が始まるのかー!」と意気込んでいた私でしたが、待っていたのは誰も自分に興味を持ってくれないという地獄。私が通っていたアメリカの高校には、授業の最初に自己紹介をするという習慣がなかったのです。

日本では留学もそうですが、転校してきた時だって自己紹介がありますよね?教室の前に立って「これからよろしくお願いします」的な。まず、アメリカの高校は「クラス」という概念がありません。日本の大学のような感じで、生徒が授業を選択して、コマによって教室を移動するシステム。だから最初に自分をアピールする機会さえ与えられない。はっきり言って、留学生には全然優しくありませんでした。(世界基準で言ったら、このシステムの方がメジャーなんですかね?)

さらに、私を苦しめたのはこの学校システムだけではありません。勇気を出して自分から「留学生なの。これからよろしく!」と言ったところで、誰も自分に注目してくれないのです。考えてみれば当然です。世界中の留学生からトップクラスの人気を誇る国、アメリカです。毎年数え切れないほどの留学生がやって来ます。どんなに生徒数の少ない地方の公立高校であったとしても、アメリカの高校では、留学生という存在は決して珍しいものではないのです。「彼女日本からの留学生らしいよ」「あ、そうなの」くらいのノリです(笑)

訪れた変化

相変わらず慣れないアメリカでの高校生活を送っていた私でしたが、ひょんなことからある転機が訪れました。他の国から来た留学生と顔合わせをする機会を得たのです。驚くことに、アジア圏の留学生は私だけで、あとはヨーロッパからの留学生が6人、南米から1人という内訳でした。(振り返ってみると、これはかなり稀なケースだと思います。同時期に留学していた友人の学校では、日本を含むアジア系からの留学生が結構いたらしいです)

「アメリカに来ただけなのに他の国のことも知れるなんて一石二鳥じゃないか...!」そう思った私は、彼ら彼女らに話しかけまくりました。「〇〇(ん母国)のどこに住んでいたの?」とか、「母国ではどんな教育を受けるの?」などなど。今思えば結構ウザかったんじゃないかな私(笑)

思わぬカルチャーショックを受けることもありました。ある日、私が「消費税10%って高くない?」みたいなことを呟いたら(当時は日本の消費税が5%だったのです。時代を感じるな...笑)、ヨーロッパ出身の友人に「いやむしろ安くない?うちだと20%は普通だよ」と言われ(笑)思わず「確かに...!」という言葉が出てきました(笑)そこからまたお互いの母国の話で盛り上がったり。たまに、留学先ではネイティブの人としかあまり関わろうとしない人がいます。それはそれで語学学習の一つかもしれませんが、私は個人的にオススメできません。むしろ留学生とも交流することで、これ以上ないくらいの異文化コミュニケーションの機会になるので、留学したらぜひネイティブ以外の人とも積極的にコミュニケーションをとってみて欲しいです(何様だよと思われるかもしれませんが...笑)

少し話が脱線しましたが、この留学生活で興味を持たれないことの寂しさを体験した私は同時に①自分に興味を持たれることの嬉しさ、そして、②好奇心が良好なコミュニケーションを築くということを身を以て実感しました。

何気ない人助け

アメリカから帰国した私。変わったことと言えば、以前より、人見知りをしなくなったことでしょうか。1つは、「英語でも友だちできたし、日本語でもいけるっしょ」という謎の自信から(笑)そしてもう1つは、誰にも興味を持たれない経験をして、「関心を持たれて嫌な気持ちになる人はいないんじゃないか説」が自分のなかで立証されたからです。(もし嫌がられたら、そこは少し引いてみるの気持ちで!)

大学に入学して新しい環境になっても、知り合って間もない人に自分から話しかけられるようにもなりました。そしてある日、友人の紹介でAという子に出会いました。(どうでもいいけど、大学ってなぜか「友だちの友だち」が増える笑)彼女は大の人見知りで、仲良くなってもしばらく会わないと、また人見知りが発動してしまうタイプでした。初対面でAと同じ沿線に住んでいることが発覚し、私は知り合ってそのままAと一緒に帰ることになりました。

Aは中東のある国に住んでいたことがある、いわゆる帰国子女でした。周りに中東で暮らしたことのある人がいなかった私は、彼女がそこでどのような生活をしていたのか、興味津々でした。(西加奈子著『サラバ!』を読んだばかりだったことも私の興味を助長させました)彼女からは、中東の歯医者はいちいち豪華だとか、通っていたインターナショナルスクールには石油王の子どもがいたとか、そんな話を聞きました(笑)

私の最寄りに着いて、電車から降りる前、彼女から「色々聞いてくれてありがとう。嬉しかった」と言われました。後から聞いた話では、彼女は中東に住んでいたことをどこかコンプレックスに感じているようでした。帰国子女と言うと、周りからはついアメリカをはじめとする英語圏を想像され、変な期待をされることが嫌なようでした。そんな事情があって、純粋に中東での生活について尋ねた私に、「ありがとう」と言ってくれたのです。私の好奇心が彼女のコンプレックスを少しばかり解いた瞬間でした。

最後に

これまで色々な濃い経験をして、私は人との出会いがあったとき、目の前にいるその人に対して「興味を持って話を聞く」ということを常に大切にしています。このご時世、人と直接会うことはなかなかできませんが、自分の好奇心がまた誰かを少しだけ救うことを信じて、これからも「好奇心の強い(もしくは少しウザい笑)」人間でいたいものです。

#自分にとって大切なこと

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