誰にも言えなかった、心の叫び。

5日前に正式に実家を出ました。引っ越しや諸々の事務手続きを終え、この数日間、これまで親元で生きてきた22年間を振り返っていました。

正直今回の一人暮らしは両親には否定的な態度を取られ、なんとか反対を押し切って実行する形になりました。ここ数日間でも様々な確執があり、気が滅入ってしまっているので、誰にも言えない心の叫びをぶちまけます。過去に親から受けた仕打ちについて自ら傷口を抉り、ブログに書き連ねるのは極力これで最後にします(約束破ってしまったらごめんなさいね)。

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今丁度22歳だけれど、この年まで自分1人の力で生きていくことさえ許してもらえなかった。難しい書類の手続きはおろか、自分のことすらまともにこなせていない。世間知らずで無力なまま年を取っていくんだな、と感じていた。心が折れてしまって休学していた3ヵ月間は特にそんな気持ちが強かった。

親元で生きていたこれまでの人生は、勿論ちゃんと衣食住を与えられ、必要最低限の教育を受けていた。勿論両親からの愛情を受けているんだな、と感じる瞬間もあった。

けれど、同時に私の人生の半分は劣等感や生きづらさとの戦いだったように思う。そして大学生になってから、この生きづらさの原因が家庭環境によるものだと気付いた。

アダルトチルドレンの、数えきれない暴言や暴力に傷ついてきた経験を「幼少期に両親との間に何らかの問題があったことで人との関わりが苦手、自身がない状態」とひとことでまとめてしまうことができるのがとても恐ろしいと感じた。

生まれてから今まで、数えきれないほどの暴言や暴力で傷つけられてきた。否定的な言葉により自尊心をズタボロにされ、意欲・自信をそぎ落とされ、自分は無価値なのだと思い込まされ、人に対する恐怖心を植え付けられ、将来に対する希望を持てなくさせられてきた。

大人になった今でも、時に感情の捌け口にされ、怒りをぶつけられたり、挑戦しようとすれば先回りして諦めさせられそうになることもあった。

進学・就職に関しても、親が望んだ選択肢以外は何1つ応援してもらえなかった。自分が望んだ方向へ行こうとすれば「私の選択は間違っている」という意識を植え付けられ、精神的に追い詰められた。

私の半生を植物に例えるなら、こんな状態だと思う。必要であるにも拘らず最低限あるいはわずかな量の水しか与えられず、そればかりか除草剤をまかれ、葉をむしられてきた。それでも何度も息も絶え絶えになりながら根を伸ばし、芽を出し続けて必死に生きてきた。

本当に最近になってようやく、自分を愛しながら、誰かと感情を共有する喜びを感じながら生きられるようになってきた。でも親から受けた毒による後遺症は簡単には消えない。何か1つのことを決断するにしても言い知れない不安が付きまとう。

私の人生のテーマは呪いを解くための旅なのではないかと思えるほど。


最近、親元を離れて一人で生きていく、という1つの決断をすることができた。

今ようやく引っ越しや諸々の事務手続きがひと段落し、あとは新居での生活に慣れるだけとなった。

実家を出たところで安寧の日々なんか待っていない。精神的に追い詰めてきたり、勝手に私の人生に干渉してレールを敷こうとしてくる存在がいなくなるだけ。むしろ壁にぶつかるだろうし、すぐに新たな選択を迫られる日々。

でも後悔はない。

両親が執拗に進路選択の場に干渉してきたのは、私の今後のことを考えてのことだと分かっていた。急に不機嫌な態度になるのも、厳しいことを言ってくるのも、私に対して「こうあって欲しい」という理想像があったから。分かってるよ、でも。

悪いけど。そんな母の不器用な裏返しの愛情を受け止めてあげられるほど、私は成熟していない。でも、今は理解し合えなくても「いつか仲直りできればいいや」ぐらいの気持ちでいよう。そろそろ自分勝手に生きていいよね。

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