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好きなマンガを語る|「ゆうべはお楽しみでしたね」

個人的に好きなマンガの、個人的に好きなポイントを語ろうと思います。

「ゆうべはお楽しみでしたね」という作品。通称「ゆうたの」は、本田翼さんと岡山天音さんのダブル主演でドラマ化もされている作品です。ドラマ化で知っている方も多いのではないでしょうか。

実在するオンラインゲーム「ドラゴンクエストX」を題材とし、そこで知り合った「パウダー」ことさつきたくみと、「ゴロー」ことおかもとみやこが互いの勘違いからシェアハウスをすることになるお話。

この、「パウダー」と「ゴロー」はドラゴンクエストXのゲーム内での名前です。パウダーは、ゲーム上では女性キャラで現実は男性という、いわゆる「ネカマ」。
ゴローはその逆。ゲーム上では男性キャラ、現実は女性って感じです。

お互い、シェアハウスを始めて以降もずっと「パウさん」「ゴローさん」呼びなので、ここからは私もそう呼んでいきます。

この漫画、「ドラクエX」を始めとするドラクエシリーズの魅力がほんっっっとにぎっっっしり詰まっていて、これみてドラクエやらん人おる?ってくらい読むととてもやりたくなります。

ちなみに私もこれを見てドラクエXを始めました。しかしパウさん達とは違って、オンラインゲームとは思えないくらい1人で楽しんでます(笑) ドラクエXはストーリーくらいなら全然1人でも出来ると思います。(私はまだバージョン3の途中までしかできてません。進めるの遅い…)

実際「ゆうたの」を見てドラクエX始めた人、結構いると思う。私もそのひとりだし、ゲーム内で「ゆうたの」関連のアイテムを装備してる人をよく見かけます。

こんな感じで、ドラクエXやドラクエシリーズの楽しさを存分に伝えてくれる面が、この漫画の大きな魅力の一つなのですが…

個人的には先程触れた主人公の2人、パウさんとゴローさんの人間性がとてもしっかりしているところがとても好き。みてると「こういう人になろ…」「こういう気遣いできる人になろう…」と思える程素敵な人達なんです。

ゴローさんは見た目がめちゃくちゃギャルなのですが、こんな人の優しさをしっかりと感じることが出来て、明るくてポジティブで人の意見を尊重する子おる?って思います。

パウさんはとにかく人に優しい。人に優しくちゃんと尊重をしてくれる人。自尊心は低いのですが、ゴローさんとその彼女の明るさに出会ってからはその自己肯定感を見直していく姿がとても印象に残ります。そして、これは漫画内でもゴローさんが言っていますが、見栄を張らない人。

ゴローさんの友人、あやのさんはそれを聞いて「超すごくない?そんな男いるの?男なんて見栄を張る生き物じゃーーん!」と言う程。あやのさん、分かるよ…(泣)

最初出会った頃は、こんな2人上手くいくはずなんて無いでしょ…と普通は思う程、正反対なところが多い。パウさんはかなりナヨナヨしてるし、対してゴローさんはパウさんのナヨナヨっぷりをズカズカ切り込む。

だけど、2人の根底にあるのは「共にいる人を尊重する」というところだったから、後に付き合うことになるほど関係が上手くいったのではないかと思います。

「人を尊重する」というのは、最初はナヨナヨ・ズカズカとしていた2人が、「ちゃんと互いの気になることを伝えること」「話を遮らずに最後までその人の話を聞くこと」 を、シェアハウスを通じて2人とも自然とこなしているのが、読者側も読んでいてホッとします。

そんな上手くいくのは漫画だからだろ!と思う気持ちも分かりますが、それができているから、この2人はシェアハウスを楽しむことができ、ゲーム内でも他の人達と健全なフレンド関係を築けている。

こんなパウさんとゴローさんを見てると、ほんと人間性の良いカップルって尊い〜〜…って思えるよ。自分の人間性を見直せるし、癒し漫画でもある。最高。


漫画といえば、今どきはシリアスで血が流れるような展開をする漫画がウケていますが、こういう優しい漫画、私は大好きです。

気になった方、こちらからどうぞ。⤵︎ ︎

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