1日1冊を100日してみて、気づいたこと。
まず、1日1冊を辞めます。
5月2日から1日で本を1冊読んで、noteに書いて来ました。
これまでnoteに投稿した本の数は、ちょうど100冊。
オランダに来てからは、120冊以上の本を読みました。
100日やってみて、気づいたことがあるので、それをnoteにまとめていこうと思います。
・そもそもなぜ本を読もうと思ったのか?
・1日1冊への挑戦
・本の効果
・なぜ辞めるのか?
・オランダにきてから読んだ本、ベスト5
その辺りの気持ちを書いていこうと思います。
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そもそもなぜ本を読もうと思ったのか?
もっと本を読みたいなと思ったのは、2017年の9月末。
ライフネット生命の創業者である出口さんの「人生を面白くする本物の教養」を読んでからだ。出口さんはこの本の中で「人・本・旅」の重要性を説いていた。
僕が出口さんに対して抱いた感情は、自分の感情に従って生きているような人だなということ。よく旅し、人とコミュニケーションをする。そして、めちゃめちゃ落ち着いている。熱い部分と冷静な部分を兼ね備えている。しかも、寝る前にどんなことがあっても1時間本を読むという習慣を20代前半からずっと続けているらしい。
それまでの僕は、「人・旅」は意識して、結構いろいやってきた自信はあった。しかし、本はほとんど読んでいなかった。
「負けた。」って思った。(当時は、ほとんどの大人に勝てると思ってた。自分が見えている部分だけで判断を下していた。思い出すと、恥ずかしくなる。)
そこから月に10冊〜15冊ぐらい本を読むようになった。
最初はきつかったが、本と500円だけもってスタバに行ったりして、無理やり本を読む環境を作ったりしていた。
するとだんだん慣れてきて、本を読むが楽しくなった。
500ページぐらいある本を、朝から晩まで張り付いて読むこともあった。
本を読みだして3ヶ月ぐらい経ったとき、気づいたことがある。
物事を見たときの「質問」と「閃き」の量と質、今までと圧倒的に変化していたのが、目に見えてわかった。
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1日1冊への挑戦
さて、オランダに来てからもその習慣は続いた。
1日1冊に挑戦したことがあったけど、無理だと思い、2日ぐらいで諦めた。
そんな時に、尊敬している先輩が1日1冊をしているを発見した。それも5日ぐらい経っていた。
すごく悔しかった。
すぐさま、その先輩にメッセージをして、自分もやることを告げる。
先輩が使っている同じブログで、1日1冊を始めた。それが今年の5月2日だった。
一度は、諦めた取り組み。
やり続けるのは、やっぱり大変だった。
でも、一度言い出しからには引き返せない。
意地で続けた。
僕は本を読むのが遅いので、300ページぐらいだと5時間ほどかかってしまう。noteに書くのも構成を考えるのに時間が結構かかり、1時間以上かかることもしばしばあった。
仕事も毎日、朝6時から始まり、勤労時間は8時間ぐらいある。
24時間をこんなに意識したことは今までなかった。
睡眠はだいたい5時間ぐらい。3時間の時もしばしばあった。
食事の時間も惜しかったので、朝と昼は抜いて、読書をした。
あることに気づいた。それはスマホを触る時間。
これを減らすことができればかなりの時間が捻出される。僕は恐らく、何気なく触っている時間も含めると合計一日2時間ぐらい使用していた。これを30分〜45分に減らした。
SNSはもう何ヶ月も見てない(本の投稿はするが、、)
全てを捨てて、読書に費やした。と言ってもいい。
まあ、ちょっと狂っていたかもしれない。
この経験を通して、「忙しい」と言ってやらない人は、本当はそれをしたくないだけなんだなって思った。
本当にやりたかったら、大抵のことは我慢できるから。
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「私は、この一冊で人生変わりました!」
こんな一文を結構目にする。
僕も本は人の考えを大きく変えるようなエネルギーを持っていると思っている。
事実、この100日の間、そんな素晴らしい本との出会いのおかげで、僕はブレブレだった。
僕はほぼ毎日、人生を変えられた。
さて、皆さんは、この様な経験はないだろうか?
「あっ!あの時、先生が言っていたことって、こういうことだ!」
ある経験をしたときに、突然、これまで全く先生の話など意識の中にはなかったのに、その先生が以前話していた内容の意味が時間差で理解できるといった体験。
本を読むことも同じように、経験を通して、後から理解できることが多々あった。
無意識から意識に上がって来ることを知っている人は、よく情報を浴びる。や情報をクラウド上に保存するといった表現を使う。多分、これと同じ現象だろう。
ましてや、オランダという特殊な環境の中を生きている。
二重にも三重にも世界を生きている感覚になった。
今では、オランダに来る前の自分とは全く違う思考になって、違うゴールを描いている。
「本・人・旅」は人生を豊かにする。
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なぜ辞めるのか?
今日、ふと「このまま一日一冊を続けていたら、”惰性”だな」と思ってしまった。
もちろん、僕が本を毎日欠かさず読んでいた100日間は素晴らしかった。新しい発見もたくさんあり、間違いなく自分の人生の中でもっとも価値ある時間の一つとなった。
たかが100日間と言う人もいるかもしれないが、これをどんなことがあってもちゃんと継続できたこと。たくさんの素晴らしい本に出会えて世界が広がったこと。
すごく自信になった。
何かを得たら、何かを失う。
でも、僕はもしかしたら、大切なことを失ってしまっているかもしれないなと思った。
本を読むことはすごく時間がかかる。
僕の場合だと平均して5時間ぐらい。
それが毎日続く。
「本を読むことだけにに縛られて、もっと大きな可能性を潰してしまっているかもしれないのでは?」そう思った。
正直、1日1冊なんて、誰でもできるものじゃ無いと思っている。でも、それに酔ってる自分がいる。本を読むことで成長しているという感覚になってる自分がいる。それだけで満足している自分がいる。
だから、一旦、捨てようと思う。
すがるものを無くしたい。本を読むと言う行為だけに満足していた自分を捨てたい。
続けることは、簡単では無いけど、めちゃくちゃ難しくは無い。
だったら、もっと難しいことに挑戦して、オランダにいる残りの6ヶ月をよりよりものにしたい。
とは言っても、読みたい本は、まだまだあるわけで、読書は継続していくと思う。ただ、もっといろんなことをやれるはず。
「ただ、1日1冊してればいい。」みたいな自分の変な満足感や優越感を無くしたい。
オランダでしか、できないことに残りの時間を費やしたい。
だから、辞めます。
今までお世話になりました。
これからも読んだ本はアップします。
オランダにきてから読んだ本、ベスト5
最後に、僕がオランダに来てから読んだ120冊の中で、ぜひ、読んでいただき内容について議論したい本、ベスト5をあげています。まじで選ぶの悩みました。読んでみてください。
5位 複合汚染 有吉佐和子
複数の化学物質が混じり合うことによって、人体や環境に大きく悪影響を及ぼすことを書いたもの。改めて自分の行動を反省するきっかけになりました。
太平洋戦争(大東亜戦争)で、なぜ日本人が負けたのか?彼らがとった戦略を元に、組織論を考えるというもので、多くの血が流れた分だけ、この教訓は残さないといけないと身が引き締まる思いになる。
癩病を受け入れられない、筆者に対して、他の癩病患者が言ったことが衝撃的すぎた。「とにかく、癩病になりきることが何より大切だと思います」
なかなかうまく行かない時に、この言葉を思い出す。ぜひ、実体験として、癩病を患った方の苦悩とそこから見えた世界が分かる。
「答え」を知っちゃった気になる本。心を脳科学の視点から考察していて、とても面白かった。理由は後付けであること。意識の世界は小さいこと。悩んでいることが意味なく思えて来る。得する情報がたくさん載っています。
世界が変わった。短い本だけど、簡単なことで世界は幸せになるって教えてくれる。この世界観が大好きだ。とにかく深いです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
ではまた!
いつもありがとうございます!まだまだ未熟者ですが、コツコツやっていきたいと思います!