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【面接対策】1年目公務員のひとりごと

お久しぶりです。
諸々の研修を終え(まあ来週から最も重いオンデマンド研修があるのですが)、交替制勤務に入り始めました。まだ慣れたとは言い切れませんが、体調は今のところ安定しているのでこのまま維持していきたいところです。

さて、研修では公務員全般から専門的な業務まで、いろいろな話を聞いてきたわけですが、就活に還元できそうな点がそこそこありましたのでぼちぼち投稿していこうかな、と思った次第です。今回は「公務員試験の面接試験について」です。あくまで個人の感想ですし、私は採用担当でもありませんので、ご参考までに。

※面接全般について書きますが、筆者は国家総合職の官庁訪問を経験していませんので、総合職に関してはあまりあてにしないでください。

1.ガクチカに関して

公務員試験に関して言えば、経験者採用でない限りはいわゆる「ポテンシャル採用」ってやつだと思うのです。それを行うにあたってガクチカを見るときに、何が見られているのか、どう整理するのがいいのかが自分の中でまとまってきたので書いておきます。

1-1.仕事に転用できるか

これ結構重要な視点だと思っています。要するに、職務経験のない新卒採用であれば「仕事ができるポテンシャルがあるか」をガクチカで測らなければならないわけです。基本的に研究職あたりでなければ「ガクチカの内容をそのまま仕事でやるわけではない」ので、今までやってきたことから能力を測る形になるでしょう。
じゃあその能力って何?って話なんですが、それを知るうえで重要になるのが課題解決・もしくは起案のプロセスです。研修テキストにちょうどそういう内容が書いてありました。

【課題解決のプロセス】
1.問題の認識
2.解決すべき問題点の確認
3.解決策の立案と決定
4.実行
5.結果の検討と反省
6.フィードバック(1に戻る)

ガクチカに当てはめてみます。
1.現状・目標はどうだったか?これらの間で乖離はないか?(この乖離が問題となる)
2.問題を整理し、何が最大の問題か、解決しなければならないことかを考える
3.それに対する解決策を考える
4.実行に移す(指揮する、補佐するなど役割は様々)
5.結果どうなった?反省点は?
6.その時を振り返って次の問題(業務)に対してどう活かす?

こんなところかなと思います。評価点としては成果そのものよりも、
・問題の認識能力(現状に満足せず評価をできているか、将来の予測をできているか)
・問題点の確認能力(発見した問題を整理できているか)
・解決策の起案能力(モチベーションだけに頼ったものになっていないか、論理的か、問題の重要度・緊急性を把握できているか)
・実行能力(実際に行動できるか、役割を果たせるか)
・改善点・反省・自分の強み弱みの認識

これらが「ガクチカと業務の共通項」ではないかと考えます。

1-2.「論理と感情」「主観と客観」

その他の評価項目として考えられること、そしてガクチカを考えるうえで必要なこととして、「論理と感情」「主観と客観」を分けて考える(というより両方の面で考える)ことが挙げられます。
例えば、ガクチカにおいては前述の能力が「論理」にあたると思います。「感情」にあたる点はどこになるかというと、
・ガクチカの内容を始めたきっかけ
・問題を解決しようと思った原動力
・施策を実行しようと思った原動力(なぜそこまでして現状をよくしたいと思ったのか?)

ようするに論理で車を組み立てて、感情がエンジンになるようなイメージです。もちろん「モチベーション」というのが課題の場合もあると思いますが(コロナ禍でのガクチカも多いでしょうし)、そちらの解決策はあくまで論理的に(説明や仕組みづくりなど)、それをしようと思った理由を感情で説明できるといいと思います。

次に「主観と客観」について。
「自分のことをどういう人間だと思っている?」「周りの人からはどういう人間だと言われる?」という質問はテッパンですが、ガクチカにおいてもその視点は大事だと考えます。
・自分はどう考えて、周りはどう考えていたか
・自分は現状(課題)に対してどう考えていて、周りはどう捉えていたか
・周りに対して自分はどう感じていたか
・課題解決に向かう自分を周りはどう見ていたか

などを考えるといいかなと感じます。

2.志望動機に関して


2-1.志望動機の概要

そもそも志望動機は
1.私はこういうことがしたい。これは御庁で(のみ)達成できる。(自分側のメリット)
2.御庁はこのような人材を求めている、私はこのような能力があるため(根拠はガクチカと自己PR)そこにマッチしている。(採用側のメリット)
3.御庁が私採用すればwin-winじゃん?

っていう構造だと考えています。褒めっこ大会になってもいけないし、入りたいアピールだけしてもダメなわけです。ここでも論理と感情は入り込んできますね。

2-2.業務理解について

業務理解に関しては前述の「私がしたいことはここにある」の証明になります。具体的に知っておきたいこととしては、
・取り組んでいる社会問題
・解決への現在のアプローチ
・将来のビジョン
・部署間の連携、他省庁・自治体・産学との連携および役割分担
・具体的な業務(何人体制で何時から何時まで何をしているか)
・キャリアパス(どの部署でどのような経験を積んで最終的にどの部署で活躍したいか、あるいは自分のやりたい分野につくためにはどういう異動や職務の経験になるのか)

あたりです。
内容によって聞く職員は選ぶので(年目、行政or技術など)気をつけましょう。説明会は手広く行っておくといいマッチングや業務理解ができるかなと思います。
ありがちなのが「それうちの管轄じゃなくない?」ってやつ。例えば「地球温暖化に危機感を抱いており、気象庁で環境への負荷の評価および対策の立案にかかわりたい」という文。これ官署間違ってます。気象庁がやるのは環境への負荷の測定などのデータ提供までで、対策を立てるのは環境省です。このようにどこまでがその省庁のやることなのか(いわゆる所掌ってやつですかね)を理解しておくと、致命的なミスを防げるとともに自分のやりたいことの解像度が上がると思います。
加えて業務やビジョン、解決策に関する自分の考えは持っておいたほうがいいです。(批判的になりすぎない程度に)

2-3.きっかけ

「・・・をきっかけに」というフレーズはありがちなやつですが、ぶっちゃけ筋が通ってれば何でもいいと思います。農林水産省だったら農業とか、日本の食の安全が世界で評価されてるとか。あとは原体験などあればそれでもいいかと思います(災害や事件の当事者になった、○○に興味があり大学で○○学部を選んで勉強してきた、○○するのが子供のころから好きだった、など)。

3.自己PRに関して

3-1.「○○力」の危うさ

よく最初に「○○力」ってまとめる書き方があると思うんですが、個人的にはやめたほうがいいと思っています。理由は書き手(話し手)と読み手(聞き手)の間で共通認識が取りにくい、あるいはそれを取るのに時間がかかってしまい内容が薄くなるからです。「○○力」ってあくまで造語であって、抽象度が高すぎるんです。例えば「遂行力」といっても、どの水準までやるのか、どういうスピードでやるのかの認識に齟齬がある可能性が出てきます。一番やばいのは「コミュニケーション能力」です。そもそもコミュニケーションの定義から合わせなければならないうえに、水準などの齟齬も出てきます。結論ファーストといっても端的に言えばいいというわけではないので(というか短すぎるのは端的ではない気がするけど)、最低限の説明は含めるとスムーズです。

3-2.自己PRの構造

自己PRはガクチカを根拠に自分の強みを示す構造になります。PREP法(結論→理由→具体例→結論)がわかりやすい例かと思います。ここでも論理と感情、二つ用意しておけるといいのではないかと考えています。

4.面接全般・補足

面接に関してはある程度は以前のnoteに書いていますので、ここでは追加事項だけざっくりと書いていきます。

・面接カードから「なぜそう考えたか?(論理)」「この時どう感じたか?(感情)」「この言葉はどういう意味?(ex.生活の基盤、家庭、専門性・・・)」などの深掘りをしていき、想定質問を考えていくといいです。認識が合わなさそうな抽象的な言葉は特に注意。

・回答は長くても90秒ぐらいが限度かなと考えます。何を一番聞きたいのかを把握したうえで要点を押さえること。

・全暗記よりはポイントを押さえておいて面接練習でそれらをつなぐ練習をするイメージで。

・あくまで会話!!!

5.おわりに

考察は以上になります。就職してみると求められる人材みたいなものが研修で見えてきた気がしてちょっとスッキリしました。繰り返しますが、あくまで個人の考えなので参考までにご覧ください。面接練習のご用命などあれば可能な範囲でお受けしますので、TwitterにDM、もしくはこの記事にコメントください。筆記は大方終わったころかと思いますのでここからが正念場ですね、応援しております。

いずれ趣味の陸上競技(短距離)についても書こうかな。。。

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