マガジンのカバー画像

臨床1年目の教科書

215
リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
運営しているクリエイター

2022年8月の記事一覧

大臀筋の触診

本日のテーマは大臀筋です。臨床ではヒップアップなどで大臀筋の筋力訓練を実施することが多いと思います。では、なぜそこまで大臀筋に対してアプローチをするのでしょうか? 本日も機能解剖を確認しながら、大臀筋の触診について整理していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義大臀筋は以前紹介したハムストリングスと協働して股関節伸展に作用します。 立位での体幹前傾は支持はハムストリングスが優位に働き、姿勢を支持します。また、階段を登るなどの大

大腿筋膜張筋の触診

本日のテーマは大腿筋膜張筋です。変形性膝関節症の内反膝を担当すると、多くの方がこの大腿筋膜張筋から腸脛靭帯の緊張が高くなっています。さらに、痛みの訴えが聞かれることもあります。では、その痛みに対してどうすればいいのでしょうか? 本日は大腿筋膜張筋の機能解剖も一緒に確認していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義上記でも触れましたが、特に内反膝の変形性膝関節症の場合に過剰に働きます。 内反変形により、股関節から外側に流れるような

縫工筋の触診

今回からテーマが下肢になります。股関節、膝関節、足関節周囲の筋の触診について整理していきましょう。本日のテーマは臨床で鵞足筋炎などでポイントとなる”縫工筋”です。前回までの内容と同じく、特徴、触れる意義について整理していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義縫工筋を臨床で触診する理由として、多くの療法士が鵞足筋炎と答えます。 逆に言うと、その症状がないと縫工筋に触診することがなくなります。 では、本当に鵞足筋炎以外に臨床意義は