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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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2020年12月の記事一覧

脊柱の触診って難しくない?

みなさんと一緒に整理している触診をシリーズ。 本日より脊柱の棘突起の触診に移行していきましょう。 棘突起の触診でみなさんは 『項靭帯や棘上靭帯との触り分けが難しい・・・』 と悩むことが多くないでしょうか? 触診を勉強した頃の私はすごく悩みました。 本日はどのように棘突起を触れていけば触り分けができるのか? を整理していきましょう 1 脊柱の触診する意義まずは、なぜ脊柱の触診が必要なのでしょうか? 考えていきましょう。 療法士として関わりが多いのが、 ① 生理的S字を考慮した

PSIS(上後腸骨棘)はどう触れる?

前回は、腸骨陵の触れ方を整理してみました。 どうでしょう? ご自身のイメージと実際を比較してみましたか? 意外とイメージのズレが生じていることが多くありますので、 ぜひ、練習で意識しながら触れていきましょう。 今回は、腸骨陵から上後腸骨棘までの触れ方を整理していきましょう。 1 上後腸骨棘下の写真でも確認できる通り、 腸骨陵の後端に位置しています。 第1腰椎棘突起に走行する腰部多裂筋の起始となっています。 2 なぜ触れたのか?臨床上では、 PSISに触れる機会が多くあり

腸骨陵はどう触れる?

前回は、触り分けをより明確化するための 触り方として、自分の手の使い方について整理してみました。 今回からはより具体的な触診方法を整理していきましょう。 今回のテーマは『腸骨陵の触診』です。 1 腸骨陵はどこのことか?まずは腸骨陵はどこを示しているのでしょうか? 確認していきましょう。 腸骨陵は上の写真の黄色い部分であり、骨盤の丸みを作る部分で、腰のくびれの下のウェストラインのあたりの骨の部分のことを示しています。 この広い腸骨陵でも特に触れておきたい場所が下の写真の

触診のコツ①

臨床で療法士がまず実施する触診 前回は、その触診をなぜ学ぶべきなのか?を 整理してみました。 ぜひ、患者さん・利用者さんのために触診力を向上していきましょう。 では、その触診力をどう学んでいけばいいのでしょう? 今回からはそのコツについて整理していきましょう。 1 触り方をイメージする触診で新人療法士が最も悩むことが 『違いがわからない・・・』です。 その違いをわかるために必要な要素が触り方です。 その触り方のヒントが解剖学のイメージです。 どうするのか? まずは

触診を学ぶ理由

多くの新人療法士が不安を抱えている 触診・・・ 1〜3年目に療法士へのセミナー参加後のアンケートでは、 次に欲しいセミナーとして ”触診”が多くみられます。 療法士はなぜ触診を学ぶべきなのか? 今回は”触診を学ぶ理由”について整理していきましょう 1  触診が出来ないとどうなるのか?患者さんや利用者さんに 『ここが痛むけど、これは何?』 または先輩や同僚から 『この人の問題点はどこなの?』 と聞かれて答えられないで不安になっていませんか? 療法士が触診ができないことで