全身全霊 全裸監督
本気と書いてマジ。
シャブではなくエロとマジで向き合い、成功と転落と再生する人間たちの有り様がただただ面白く、気づけばラストまで一気見。
本、ビデオ、衛星放送と時代とともにメディアの変化に翻弄される主人公たち。
最初のセールストークから本質は何も変わっていないが、目の前に現れるさまざまな欲望が人生を大きく変えてしまった。
欲望はガソリンのように注げは注ぐほど燃え上がり結果みんな灰になる。
仲間の前でいけしゃあしゃあと悪態をつく山田孝之はジャックニコルソン、ホアキンフェニックスに並ぶ化物。同世代の役者は嫉妬を通り越して絶望したに違いない。
一切の妥協をせずに撮りたいものを撮る。
Netflixと全裸監督の想いが一致した瞬間である。
配信ドラマは何度も繰り返し視聴できるよう予算を莫大に注ぎ込み、映画のダイナミズムと連続ドラマの緻密な人間描写を掛け合わせた最先端メディア。固定の大型スクリーンではなく持ち運べる小さな画面でも迫力十分大満足。
スポンサーの私たちが増えれば増えるほど潤沢になっていく。
好き嫌いをはるかに超えたマジでヤベエ作品を待っている。