見出し画像

台湾珍スポツアー回顧録(前編)

2019年1月、とあるツアーで台湾へ行きました。

ただの旅行ではありません。
二泊三日、朝から晩まで珍スポット(以下珍スポ)をめぐり倒す、『東京別視点ガイド』主催のツアーでした。

珍スポとは、その名の通り、珍妙でおかしな場所のこと。
規模は様々で、観光地だったりそうではなかったり、飲食店だったりお寺だったりします。
誰かが珍スポだ!と言えば珍スポになる、くらいのふわっとした概念です。多分。

『東京別視点ガイド』は、国内外の珍スポを紹介したり、実際に参加者を募って珍スポツアーなどを主催している、企画会社「別視点」さんのメディアの名前です。
メディア運営のみならず、サブカル好きや変なもの好きの人たちが集うイベントをいろいろ催されています。

私は台湾ツアーの前にも、別視点さん主催の「秘宝館ツアー」に参加したことがありました(超楽しかった)。
とにかく知的好奇心が強烈に刺激されるし、こんなものが日本にあったとは!という新鮮な驚きが得られて楽しいのです。


私が参加した台湾ツアーは、別視点初の海外ツアーでした。
これは絶対面白いよと友達に誘ってもらい、軽い気持ちで参加したのですが、多分あれを超える台湾旅行はこの先できないだろうな…と今でも思ってます。

もう2年経ってしまったのですが、久々に記憶を反芻したくなったので、当時Facebookに投稿した内容を再編してnoteにまとめることにしました。

別視点さんによる台湾ツアー宣伝記事はこちら(画像お借りしました!)

台湾旅行といえばメジャーなのは台北ですが、今回は九份すら行ってません。
なぜなら珍スポツアーだから。

未知の台湾を楽しんでいただけたら幸いです!


考えるな、感じろ 〜文化の坩堝〜

ツアー1日目に訪れた秋茂園。
観光ガイド歴30年の陳さん(現地の方)も初めて訪れたという、マジモンの珍スポです。
一言で表現するなら「カオス」。一発目のわりにレベル高すぎて、私含めツアー参加者一同圧倒されてしまいました。

黄秋茂氏というおじさんが私費で作りあげた公園だそう。

日本の珍スポである程度修行を積んでいる我々でも理解に苦しむ、世界各国のお伽話の登場人物たちやよくわからない動物たちのアスファルト像が、園内に乱立していました。
面積はかなり広く、ゆっくり回れば一時間はかかります。

「男なら」という歌(?)全裸でおしっこは男でもダメだと思う

頼れる仲間は みんな目が死んでるう~(©ギャグマンガ日和)

なぜか和訳が刻まれており、訳されているはずなのに1ミリも理解できない

愛の周りを漂う、カラフル精子……


壊れかけなのかもともとそういう作りなのか、もはや何も分からないお堂があったり、妙に雰囲気のある休憩所があったり、
なににも架かってないただの橋があったりするんですが、
美術館や展覧会のような解説とかは一切ナシ。

もはや深く考えたって無駄なので、頭を使わず楽しみました。
「この表情いいね」「エロい目つきしてるね」
など、水たまりのごとく浅い感想をかわしながら眺めるのがおすすめです。

羞恥プレイ。

唯一なんとなくメッセージ性を感じた。中央にいるのは私



おじいちゃんの落書きで埋め尽くされた、虹色の村

一時期テレビでも特集され、Instagramに無数の写真が投稿されている人気の撮影スポット、彩虹眷村。

治安の悪化と建物の老朽化で、開発の対象になっていた村を残すために、あるおじいちゃんが壁や床などにびっしりと絵を描いていった結果、
市長さんにも認められるほどの一大観光スポットになった…という背景があるそうです。

私はほぼ予備知識なかったので、おじいちゃんのセンスが炸裂したおもしろスポットなのかなーくらいのイメージを持っていたんですが、
行ってみると想像以上に観光客が多くて驚きました。

人がひしめき合う中での撮影チャンスの争奪戦が起こっていて、「いかに他人を写り込ませずに撮るかバトル」が繰り広げられていました。
インスタグラマー、とにかく地べたに座りがち。

床や壁一面に描かれた独特な色彩のイラストは、一見の価値ありです。ずっと眺めていても飽きない魅力がありました。

おじいちゃんの目には世界がどのように見えているんだろうか。

4年ほど前には血まみれのヒトなど、闇が感じられる絵も残っていたそうですが、今はすっかり大衆向けの映えスポとして成り立っていました。
個人的には闇部分も見てみたかったのでちょっとだけ残念。



命をいただいて生きているという自覚

人生ではじめて、豚の脳みそをいただきました。

豚の脳みそ………

普段は平然と豚の肉を喰らっているのに、「脳みそ」と言われるとウゲェと思ってしまうのはなぜなのか。

蛤スープに変えられますよ!と言われたものの、好奇心が先行し迷わず脳みそをオーダー。
実際食べてみると、食感は白子に近く、とろっとしていて特に臭みもなく美味しかったです。

尊い命をいただいているという事実に感謝しつつ、滅多にお目にかかれない珍味にやや興奮しながら完食しました。



まるでファンタジーの世界!なお菓子屋さん

ハリーポッターの世界に登場してもおかしくないくらい、どこか浮世離れしたハイセンスな内装が素敵な宮原眼科。
閉院した眼科病院をモダンに改装したお店だそうで、観光地としてもメジャーな珍スポです。

アイスが人気らしく、私はキャラメルとチョコを注文。めっちゃおいしかった~。ぜひともまた行きたい。
チョコ味は、濃さや風味違いでなんと合計15種類以上ありました。

台湾といえば…ということで夜は夜市をちょろっと回ったのですが、臭豆腐の強烈なニオイにノックアウトされ食欲も減退し、早々にホテルへ。

飛行機搭乗のために朝4時に起きて、就寝したのは深夜1時半でした。
当時24歳。まだまだイケるぞ20代。


後編へ続きます。


▼ 別視点さんによる公式ツアーレポートはこちら! ▼


最後まで読んでくださり、ありがとうございます!