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職員室を出入り禁止になった話

高校2年生の冬ごろ、帰りのホームルームで
担任の先生が

「先生は今、悩んでることがあります」

とみんなに言った。

あ〜これは、あれだな、「悩んでることが
あります」で始めるタイプの説教だな、
「冬休みを前にして気が緩んでないですか?」
とか言われるタイプのやつだ、帰りたい〜

なんて呑気に思ってたら

「来週からC班の掃除場所が職員室になります。」

と先生が続けた。

あれ?どういう説教?

C班は私を含む出席番号最後のほうの人たちのグループ。掃除のことで怒られたことないし何だろうと思ってたら

「C班には〇〇(私)がいます。
〇〇を職員室に入れるのが不安すぎる。」


めちゃくちゃ私のことだ〜〜〜!!(笑)
そういうことか〜〜〜〜!!!(笑)


私は高校の生徒と先生全員が知ってるほど
英語のT先生にガチ恋だった。
何でみんなが知ってるかっていうとまず
ほぼ毎日廊下で会うたびにプロポーズを
していたからだ。

クラスマッチではT先生応援うちわを手作りしたし、体力テストの50メートル走ではゴール地点にT先生を置いて(?)走ることで自己最高記録を出した。

もちろん、夢の職員室掃除が来週に迫ってるのも知っていたし、ワクワクしてた。

「〇〇だけ別の場所にするか悩んだのですが、それも問題なので今回は班のメンバーが〇〇を責任を持って監視することを条件に許します。〇〇がT先生の机の前から動かなかったり、ゴミを持ち帰ったりしないよう、しっかり見ていてください。」

クラス大爆笑

さすがに担任の先生もちょっと笑いながら、
でもちょっと本気の顔で
「〇〇、少しでも怪しいことしたら出入り禁止にするからね!!」
と言ってきて、私も
「しないから!!!(笑)」
とか言って笑ってた。

その後、


「職員室出入り禁止」


正直、何をしたのかよく覚えていない。

たぶん掃除にも慣れてきて、調子に乗ってた頃に
T先生の机に愛のこもった置き手紙をしたか、
掃除が終わってもT先生を待ち伏せしてたか
そんなあたりかなあ

もちろん、職員室に本当に用事があるときがあるから、完全出入り禁止ではなくて、職員室に入ったらまず担任に廊下で用件を確認してもらって、OKが出たら入れる、という2段階認証システムになった。

愛と行動力で溢れるキュートな女子高校生だったのでもちろんそんなことでめげるはずもなく、
担任がいない隙を見計らったり、廊下を無駄にうろうろしたりしてたら最終的に「職員室前の廊下通過禁止」をくらいました。青春。


いまでもT先生だいすきなので多分また登場します🫶


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