2022 BRM618東京300 富士熱海 実走レポート
ランドヌ東京さん主催のブルベ、2022 BRM618東京300 富士熱海に参加してきました。この記事を執筆している時点では完走してリザルト待ちの状態です。
2022 BRM618東京300 富士熱海とは
過去にも何度か開催されている、ランドヌ東京さん主催の300kmブルベです。武蔵中原をスタートして、雛鶴峠、籠坂峠、熱海峠という3つのヒルクライムを含む、アップダウンに富んだコースになっています。
以下の標高図の通り、前半にヒルクライムのポイントが集中しています。ちょうどこの週末にMt.富士ヒルクライムに参加してきたので、ヒルクライム慣れしてきた身体には丁度いいコースでした。
前日準備と計画
会場の武蔵中原までは自宅から一定距離があること、制限時間20時間なので、諸々考慮すると早朝に出発する必要があることから、前日はスタート地点近くのホテルに前乗りすることにしました。
また日付についてですが、国道1号、134号、135号、富士みちと交通量の多い道路がコースに多くあったことから、平日に走ることに決めました。幸いにも仕事でまとまった休みを取ることができ、天気にも恵まれた日に走ることができました。
宿泊に当たってざっくりと考えていた計画は以下の通りです。
なお今回はチェックポイント毎の到達計画は立てないことにしました。前回のはとバスでは細かく目標を決めていましたがあまり役に立たなかったのと、足切りにならないペースで走るために焦って事故を起こすくらいなら大人しくDNFになった方が良いと考えたためです。
当日
スタート〜通過チェック 7-Eleven 相模原津久井青野原店
計画通りに朝3時起床。眠い。とりあえず前日に買っておいた朝ご飯をとって、身支度をして出発します。
前回のブルベでは、スタートの証憑を取得した後に呑気に時間を潰すミスをしてしまっていたので、今回はそうならないように気をつけました。3:50に証憑を取得して出発。
出発してからしばらくはやや登り寄りの平坦気味なコース。時折短めのクライムを挟みつつ、道志みちに突入した辺りでやや登りがきつくなります。
この時点でサイコン(Garmin Edge 530)のナビゲーション機能がうまく動作せず、以下のような状態になっていることに気づきました。
曲がる、進む等のナビゲーションをしてくれない
そもそも地図が読み込まれていない
なんとか大まかな道筋は分かる
コースアウトするとオフコースになったことを教えてくれる
難度消してもルート計算エラーを訴えるダイアログが表示される
とはいえブルベのコースは曲がる箇所が分かりやすいようになっているので、困ったら適宜キューシートを確認していれば迷わず進めました。
そんなこんなで6:21(2時間31分経過)に最初のチェックポイントに到達。ヒルクライムに備えて軽食をとります。
〜PC1 ファミリーマート 都留文科大入口店
さてここからはお楽しみの?ヒルクライムです。
道志みちから外れて、一度道志ダムの方に下ってから雛鶴峠へ向かいます。今回登る峠について、コースプロフィールはまったく頭に入れないことにしていました。メンタルブレイクを防ぐため余計な情報をインプットして惑わされるのを避けたかったからです。
雛鶴峠は随所に急勾配がありつつも、楽しく登ることができました。やっぱり早朝のヒルクライムは気持ちいいですね!
ささーっとダウンヒルをこなしたら富士みちに合流。8:49(4時間59分経過)に2つ目のチェックポイントにたどり着けました。
〜PC2 ローソン 函南町平井店
ファミリーマート都留文科大入口店を出てからは、富士みちを通って山中湖へ向かいます。山中湖まではゆるやかな登りがひたすら続きます。チラチラ見える富士山や、富士吉田の町並みを見て富士ヒルのことを思い出したりしながらずんずん前へ。
山中湖に到達したら一旦平坦区間を挟んで、籠坂峠へ向かいます。籠坂峠はそれまでの道のりに比べると短かったため、あっと言う間に頂上に到達することができました。これで今回の最高到達点はクリアです。
籠坂峠からはダウンヒルの後静岡方面へ。静岡に突入した辺りで雲行きが怪しくなったり突風に見舞われたりもしましたが、それ以外は順調なペースで、12:46(8時間54分経過)3つ目のチェックポイントに到達できました。この時点で全行程の折り返しに到達です。
〜PC3 7-Eleven 葉山一色店
この時点で足切りタイムと比較して2時間のマージンを稼げていることに気付いたので、残りの区間無理のないペースで走れば完走できるかな、と思いました。個人的には200kmの時よりも時間に余裕があったように思います。
とは言えトラブルがあって間に合わなくなっては元も子もないので先を急ぎます。チェックポイントを通過すると、すぐに熱海峠のヒルクライムに入りました。
これがなかなかつらい。今までに登った峠の中でも最もきつく感じました。純粋に勾配がきつい区間が多いのと、距離がそれなりにあったので息も絶え絶えで頂上に到達。ここで私は恐ろしいものを目にします。
「この先7.2km勾配13%」
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚Д゚)…?!
こ、勾配13%……?
「エンジンブレーキを効かせろ」という文字も見えましたがそんなもんロードバイクにはついてません。無理です。
とは言えコース的にはここは避けて通れません。男は度胸、今までのヒルクライムもなんとかなったじゃないか!ということで慎重に出発。
……無理。これは無理だ。
バイクが今までにない速度で進んでいく。ブレーキを握る手に力が入る。速度はまったく緩まない。ブレーキシューは悲鳴をあげる。
恐ろしい。恐怖。何とか信号で止まることはできるものの、ホイールのリムがジリジリと熱されているのを感じます。
たまらず一度自転車を降りて冷静に考えます。本当に自分のテクニックと機材で降りられるのか?否。無理は禁物。
ということで勾配が激しい区間は大人しく降車、そうでない区間も最徐行で何とか降りきることができました。心臓に悪かった……。
とはいえ大きなヒルクライムは全て乗り越えました。後はご褒美の平坦区間です。国道135号、1号、134号を経由して葉山に到達!
この時点で18:24と、14時間34分が経過していました。
〜ゴール ローソン 武蔵中原駅北口店
ここまで来れば残り50km、気持ち的にはもうサライが流れ始めていました。とはいえ夜になりつつあったので、油断は禁物。気を引き締めていきます。
葉山からの帰り道は途中まではとバスと同じようなコース取りだったので、既視感を楽しみつつ戻ることができました。交通量が多い区間は無理をせず、安全第一。
この辺りで「もしかして18時間切り狙えるかな?」という考えが頭をチラつきます。身体もまだ元気だし、あまり急がなくてもまだ脚が残ってるので何とかなるな、と判断しました。
ということで信号と信号の間隔が長いところは飛ばしつつ、安全最優先でゴールに辿り着きました!時間は、17時間50分!
まとめ
チェックポイント毎の通過タイムは以下のとおりです。
今回は前回の200kmブルベと比べると、脚に痛みもなく、全身に疲れがまんべんなく分散されているような感覚でした。ホイールをONEAER RX3に変えた効果とトレーニングの成果がよく表れているかな、と感じています。
コース全体を通してアップダウンに富んでいる、というのはまさしくその通りで、ただ登りっぱなしではなくご褒美のダウンヒルもあり、平坦区間もしっかりと楽しめる満足度が高いコースでした!
200km、300kmときたので次は400km……と言いたいところですが、話に聞くになかなか険しい道のりになりそうなので、今の所挑戦の予定は未定です……。でも参加するからには、思いきってまったく知らない道を走ってみたいですね。
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