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【オーサムストア】破天荒社長が手掛ける異色の人気雑貨店(カンブリア宮殿より)

こんにちは。やまりです☺

本日は、「おうち時間で雑貨にハマっている」という方に向けての記事です。

今回は、1月27日㈭放送のカンブリア宮殿で紹介されていた、話題の雑貨チェーン「オーサムストア」の経営術を取り上げたいと思います。


オーサムストアの概要

「ダイソー」や「セリア」に代表される100円ショップを始め、デンマークから上陸した「フライングタイガー」のような外資系ショップなど、コロナ禍のおうち需要も影響してか、低価格雑貨チェーンは軒並み好調となっています。

その中で、最近特に話題の雑貨チェーン「オーサムストア」は、2014年に表参道に1号店を出店して以来、幅広い世代から支持を集め、今では全国に62店舗を展開しています。

人気の秘密は「低価格」に加え、見るものをワクワクさせる遊び心のあるデザイン性にあります。


ワクワクを生み出す人気雑貨店の経営戦略

オーサムストアの商品は6000アイテムあり、年間1000アイテムもの新商品を発表しています。
200~400円の価格帯が中心で、他の雑貨チェーンに比べ低価格ながら「実用性」ある生活雑貨を多く取り揃えていることが特徴です。
特にキッチングッズには定評があり、幅広い年代の女性客から支持を集めています。
また他店よりも高品質のモノを安価で買えることも人気の理由です。
安さの理由は、オーサムストアの商品は全てオリジナルで、企画開発から製造、物流、販売を一貫して自社で行っているためです。
仲介業者を排除することでコストをギリギリまで抑え、価格に反映しています。
またオーサムストアでは、他店にはない独特のデザイン性を商品に取り入れているのも特徴です。
多くの美大出身者を社員に採用することで、客の目を引くアイテムを生み出せています。

文章だけではなかなか魅力が伝わりづらいので、番組で実際に紹介されていた商品をいくつかご紹介します。

爪楊枝ホルダーマン オレンジ/グリーン 税込649円

こちらの「爪楊枝ホルダーマン」は、爪楊枝を1本ずつ取り出してくれる便利グッズです。


ラップ30㎝「Cookie」(写真中央 青色の商品) 税込162円

こちらのラップは、一見クッキーが入っている箱なのかと勘違いしてしまうようなポップなデザインで、良い意味で「ラップ感」を感じさせないオシャレなキッチングッズです。

キッチンであまり主役にならないものや、使った後にどこかにしまうような商品、「使えればいいや」というものにも独自にデザインを加えて、ワクワク感を生み出し、テーブルに置いても絵になるようにしている、と社長は語っています。

そこで気になる商品の価格設定の仕方ですが、原価に応じた形で販売価格を決めていくと自分たちが思うような価格設定ができないため、「いくらで売る」ということを決めてデザインを始める点が、他社との大きな違いだと社長は語っています。

また、分業制ではなく、デザイン後の試作から完成まで一貫してデザイナーが責任を持つ点も大きな特徴です。
値段をそこまで持っていくメーカーワークや、クオリティーチェックも含め、商品の後ろに書いてある文字校正まで、自分が生んだ商品は1人で全部の工程を担当しています。


新感覚オーサム流ベーグル

池袋にある「オーサムストア&カフェ」のメニューもすべて自社で開発しています。
一番のウリは「ベーグル」です。
ニューヨークでは定番のベーグルが、日本でなじんでいないことに目を付け、要素を加えてオリジナリティーを出せば日本に浸透するのではないかと考え、「挟む」「硬い」「大きい」「腹持ちがいい」というイメージを覆し、具材を挟まず上にトッピングしたフワフワ・もちもちな新たなベーグルが生み出されました。
デザインを食にも取り入れた結果、インスタ映えすると話題になり、新たなファンを掴みました。


超ポジティブ社長の波乱万丈記

オーサム社長堀口康弘氏は、1955年佐賀市で町工場を営む家に生まれました。
子供のころから絵を描くことが大好きで画家を志し、東京藝術大学を2度受験するものの失敗し、大きな挫折感を味わいます。

最終学歴が高卒だと普通の人生では大卒に勝てないとの考えから、日本を出ることを決意し、資金を貯めるために住んでいたアパートを解約し、代々木公園で野宿生活を始めます。
日雇いバイトをしながら半年間で50万円を貯め、1976年、21歳の時に単身でアメリカ・ロサンゼルスへ行くものの、英語も話せず、手に職もなかったため、辿り着いた先は危険エリアで知られるスラム街でした。
そこで酒屋の倉庫番として雇ってもらえたものの、銃を突き付けられ命の危険にさらされたこともありました。
そういう危険な場所でもアメリカの豊かさ(東京の半分以下の家賃で10倍以上の広さのアパートが借りられる)を実感していたため、日本に帰りたいと思ったことは無かったそうです。

いつか独立したいと思っていた堀口氏は、オーナーから寿司職人を紹介してもらい、料理の修業を始め、1年後にはテイクアウト専門店を開業しました。
その2年後に帰国し、たまたま入った二子玉川のとある店で見かけた容器に惚れ込み、すぐさまメーカーの社長に連絡を取り、そこの商品を専門に扱う卸の会社「レプビイハウス」を1982年に創業し、これが雑貨を扱うこととの出会いとなります。
今はみんなが見慣れている、陶器でできた密封容器は、当時は見たことがなく、陶器で密封容器を作ることは至難の技でした。
そのため、滑り出しは好調で2年間で3億円の売り上げを出すも、その食器メーカーも流行の波に乗り遅れ徐々に失速してしまいます。

今度は自分で目利きした商品で勝負しようと、1990年に雑貨の輸入商社を立ち上げました。
ところが卸という会社の性質上、商品を仕入れてきても売るのは他力本願になるため、どうせやるなら自分が自信を持っている商品を直接消費者に見てもらいたいという気持ちから、卸という業態自体に限界を感じ、1998年に千葉県松戸市に雑貨のセレクトショップをオープンしました。
センスのいい品揃えが評判を呼び、郊外の商業施設を中心に80店舗にまで拡大していきます。

ようやく成功を掴んだかに見えましたが、そこに思いもよらぬ巨大な敵が現れます。
2000年代初頭に続々と日本に上陸した海外資本のファストファッションが 一大ブームを巻き起こし、その影響は自分の店が入っている商業施設の契約の更新にまで及びました。

そんな逆境からの転機となったのが、デンマークの低価格雑貨店「フライングタイガー」の上陸で、2013年表参道に東京1号店を出店すると爆発的な人気を呼びます。
ライバルの出現をチャンスだとポジティブに捉え、「フライングタイガーがウケるならフライングタイガーみたいな業種にすればいい」と真っ向から勝負します。

対抗するため商品は仕入れから自社開発にシフトし、デザインを重視しようと美大出身者を大量に採用し、出店場所もフライングタイガーと同じ表参道に決め、フライングタイガーの使っている色使いや商品の品揃えなどに対して真逆のものを取り入れることで差別化を図りました。
2014年に出店した「オーサムストア」は、初日から店の前に行列ができ、大成功を果たすとともに、波乱の人生をポジティブに生き抜く堀口氏によって、全国62店舗の人気雑貨店へと成長しました。

噴水オブジェ「Waterfall in FOREST」 税込7,678円

オーサムストアの中で一番売れない商品として、堀口氏の肝いりでデザインして型まで作った自信作の噴水オブジェ「Waterfall in FOREST」が挙げられていました。
写真の通り変わった形のオブジェで、滝に水が流れる音と光の演出で癒しの効果を狙った商品なのですが、思うように売れなくても「良さを分かってくれる時が来る」「時代が早すぎた」といったポジティブさを持ち続ける姿勢は、私も見習いたいなと思いました。


最後に

今回は、「【オーサムストア】破天荒社長が手掛ける異色の人気雑貨店」というテーマでカンブリア宮殿の内容をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

TVerでは2月10日㈭23:45まで期間限定無料配信中ですので、気になった方はぜひ見てみてください!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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