そのお金のムダづかい、やめられます
こんにちは。やまりです☺
本日は、「今月はムダづかいをしてないはずなのに、お金がない…」と思っている方に向けての記事です。
今回は、脳の専門家の立場から書かれたお金の本『そのお金のムダづかい、やめられます』をもとに、脳のクセやお金のコントロール法をご紹介します。
「ムダづかい」の最大の原因は、自分の内側にあった
私たちを悩ませる「ムダづかいグセ」。
改善したい!と思っている人も多いでしょう。
でも、
何かを買っている「そのとき」
街で買い物をしている「そのとき」
ネットショッピングをしている「そのとき」
私たちは「ムダづかい」だと思っていないはずです。
実際にお金を払ったときには、多少なりとも満足感があったのに、
どうしてあとで「反省」が生まれるのでしょうか。
それには、はっきりとした理由があります。
「ムダづかいが多い!」と悩んでいる人は、皆、
「自分の脳の仕組み」、そして「満足度の高いお金の使い方」
が分かっていないのです。
私たちのお金との出会いは、昨日今日の話ではないのに、
どうして「満足度の高いお金の使い方」を知らずにきてしまったのでしょうか。
それは、「誰からも教わったことがないから」。
そして「お金の使い方に、正しいものと間違ったものがあることを知らないから」です。
特に、日本の社会では「お金」について話すのは避けられる傾向にあります。
「満足度の高いお金の使い方」を誰からも教えてもらっていない上、
お金の使い方を知るモデルが、自分の親をはじめとする「ごく一部の人間」に限られているため、
お金をうまく使えない人が多いのは、ある意味で当たり前なのです。
この本では、脳の専門家の観点から「より満足度の高いお金の使い方」、
つまり「ただ増やせればいい」「節約できればいい」とは違った価値観のお金の使い方が提案されています。
「ああ、ムダづかいをしたな」
こういった後悔の多くは、脳の反射的な判断によって、気づかないうちに「買う」方向に誘導され起こる現象です。
この状態を、心理学の用語では「認知バイアス」といいます。
本当は要らないものなのに、判断(=認知)が勝手に歪められ(=バイアス)、「欲しい」「必要だ」と思わされ、買わされてしまっているのです。
賢く買い物をするためには、脳を惑わす「認知バイアス」を見抜き、正しく判断し直すことが必要です。
ムダづかいの本当の原因(=脳のクセと販売の罠)を知る
さてここからは、意思に反して買ってしまう仕組みを見ていきましょう。
「脳の勝手な勘違い」と「脳に勘違いを起こさせるセールスの手法」をご紹介します。
これらの怖いところは、「脳が欲しいと思い込む」という点にあります。
脳が思い込んでしまえば、買ったのに全然使わなかったものに対して、
「誘惑に負けて、つい買っちゃった」という罪悪感も湧かないでしょう。
一度、脳が思い込みにとらわれてしまうと、どんなにその対応策を説明しても、いまいち自分のことのように捉えられなくなります。
「へえ、そんな販売戦略があるのね」
「そんなふうにお金をムダづかいしちゃう人もいるんだ!」
と感じるくらいで、「今まさに自分が引っかかっている」ということを自覚できないのです。
そこで、この本では、脳が「思い込んだ」状態になっている人がとりやすい行動傾向として、各項目の冒頭に「主な症状」という欄がついています。
(脳神経外科医らしい粋な表現ですね!)
「そうそう!」と思い当たるところがあれば、その罠に引っかかって、自分の意思ではない買い物をさせられている可能性が高いといえます。
その場合の対応策が、この本では「処方箋」という欄で紹介されています。
ここでは、この本で取り上げられている8項目のうち、「私に当てはまってる!」と思った2項目を簡単に取り上げます。
ここまでは「脳の勝手な勘違い」について見てきましたが、ここからは「脳に勘違いを起こさせるセールスの手法」について見ていきましょう。
こちらも先ほどと同じ要領で、「私に当てはまってる!」と思った項目を3つほど簡単に取り上げます。
賢いお金の使い方(=ストーリーの描き方)を身につける
ここからは、脳がクセや衝動に流され、「買う」「お金を払う」という判断をしてしまわないように、「満足度の高いお金の使い方」の基本ルールを見ていきましょう。
その基本は、ただひとつ。
「そのモノや体験にお金を使うときに、“ストーリーを正しく描く”ことができましたか?」と自分に問いかけてみるということです。
ふだん、何かものを買うとき、何かにお金を払うとき、おそらく多くの人が無意識に、何かしらのストーリーを思い描いているでしょう。
そこで描けたストーリーが「自分にとってよいものだ」「人生を好転させてくれるものだ」と思えたときに、「お金を払う」という決断をします。
しかし、私たちはしばしば認知バイアスに流されて、ストーリーの描き方を間違えます。
たとえば、ある洋服を「欲しい」と思ったとき、
「あ、この服、30%もオフになってる。あったら便利そうだな。買おう」
「店員さんが着ているあの服、流行らしいし、いいかも」
というストーリーを組み立てて買ってしまうと、これは後悔する買い物になりがちです。
正しいストーリーの描き方をまとめると、次の3つに分けられます。
お金の使い方をストーリーから見てみると、同じことに同じだけの金額をかけても、それがムダ(浪費)になったり、自分のため(自己投資)になったりすることが分かります。
たとえばAさん、Bさんが次のように言っていたとします。
Aさん「私は自己投資のため英会話教室に通っています」
Bさん「私は自己投資のためキャバクラに通っています」
それぞれのセリフだけを見ると、つい、
「Aさんは自己投資だけど、Bさんは浪費でしょ!」と思ってしまうかもしれません。
でも、これはどちらも、自己投資にも浪費にもなり得るのです。
Aさんの場合、「英語を習得して、ビジネスに活かそう」と考えれば文句なく自己投資ですが、真剣に英語を学ぶ意志がなかったり、ただ何となく周囲に流されて通っているならば、それは浪費でしかありません。
Bさんの場合、ただ自分の欲求を満たすだけなら浪費ですが、たとえば「将来、飲食店経営をしたい」「顧客を満足させるサービスを、ふだんと違う視点で学びたい」などというストーリーが描けるなら、自己投資となるのです。
つまり、どんなふうにお金を使ったとしても、あなたが描くストーリー次第で自己投資にも浪費にもなる、ということです。
最後に
「お金のムダをなくそう」としたとき、陥りがちなのが、「ちょっとのお金をケチって、時間をかける」ということです。
お金以上にムダにしてはいけないもの。それは「時間」です。
「時は金なり」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
「時間はお金と同様な貴重なものだから、決してムダにしてはいけない」という戒めとして使われます。
この本の著者は、この言葉を、ただ「時間を大切に」というだけでなく、もう一歩踏み込んで
「お金を大切にできる人は、時間も大切なできる。お金をムダに使う人は、時間もムダに使う」と捉えるべきだと綴っています。
もちろん、楽しみのすべて、ムダのすべてを断つ必要はありません。
ムダづかいは削れば削るほど人生を豊かにしてくれますが、
「余白」まで削ってしまうと、人生は味気ないものになってしまいます。
私たちは、合理性だけで生きているわけではありません。
十分な「余白」によってこそ、人生はより豊かになっていく、ということを忘れないでいたいものです。
今回この記事で取り上げきれなかった内容もたくさんありますので、
気になった方はぜひ手に取ってみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「この記事を読んで良かったな」
「お金や時間の使い方を見直してみようかな」
と少しでも思っていただけたら
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