悩みが解決しなくても

家のすぐそばにあるクリーニング店。
正直クリーニングに出すのは億劫だ。
そもそも家で洗濯できない衣服があるのは
困ったものだと思っている。

とは言え、スーツにアイロンをかけるまめまめしさは持ち合わせていない。
そして僕は、汗かきだ。
腋臭もある。父が腋臭だったので、小学生の頃、母がいち早く気づいた。
それもあって小学生の頃から、脇にはデオドラントをつけていた。

大人になるにつけ、それは強度を増すのか。
白い肌着は、脇が黄ばむ。これは恥ずかしい。
この黄ばみは、まず落ちない。
一時期、ネットで調べて、一生懸命落とそうとしたが、
真っ白にはならない。

肌着は、もったいないながらも買い換えやすい。
問題はスーツだ。白いスーツなんて着ないから、黄ばむ心配はないと思っていた。
ところが臭いがつく。
と言うわけで、極力スーツの上着は脱いで過ごす。
汗をかいたら、家でファブリースかリセッシュ。
クリーニングを出す時は、汗抜きというわれる加工をつけたす。
どれだけ効果があるかわからない。

最近、黄ばむ代わりに、黒いスーツの脇が白ばんだ。
そういうこともあるのか。恐るべき脇汗
クリーニング屋さんには申し訳ないが、
この汗抜きなるもので、どれだけ、染みついた脇汗を除去できているのか。

そんなこともあってクリーニングに行くのは億劫だ。
仕上がった商品をとりに行くのも億劫だ。

礼服なんかはとくにちゃんとしたいから、
使ったらすぐにクリーニング。汗抜き。
黒は白ばんでしまうから。

というわけで、家の近くのクリーニング屋さんを、主にスーツの維持のために利用する。

クリーニング屋さんを信用していないわけではない。
ただ、おそらくクリーニング屋さんにとって、僕の脇汗は強敵だ。
むしろ、家で洗濯できないんだから、クリーニング屋さんがなければ、
ぼくはしょっちゅうスーツを買い直すことになる。

家の近くのクリーニング屋さん。
そこの店員さんの挨拶が、とても好きだ。
億劫な気持ちが吹き飛ぶだけでなく、元気が文字通り伝わってくる。
本当に物理的に元気を受け取っているんじゃないかと思うくらい、
気持ちのよい挨拶。
おもわず、元気になりました、ありがとうございました。とお伝えしてしまった。

だからそのクリーニング屋さんに、僕は行く。
推したい会社って、商品のときもあれば、
素敵な人、一人見つけただけで、もう自分にとっては良い会社だ。
推したい会社。
きっとどんな会社も人でもっているから。
あの店員さんいなくなったら、いかなくなるかもしれない。


#推したい会社

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