ep01 初めての模写
初めて絵を描く時に大半の人は、模写(もしゃ)からだと思う。
かく言う私も模写だった。
さて、その話に入る前にまずは、
私が描いた初めての模写を見ていただこう。
「これが私の原点だ」
確かに小さい頃、お絵描きをした記憶は、ある。
だが私にとって原点は、中学生の時に描いた、この絵だ。
この時の事は今でも覚えている。
友達が「描いた」と言って見せてくれた、鉛筆で描かれた模写。
それを見た時、鉛筆とスケッチブックだけで作品が出来る
なんてカッコイイと思った。
そう思ったら最後、自分も描きたいと思うのは、必然だろう。
そして鉛筆を握り、その時ハマっていた漫画の一コマを模写した。
それが、この絵なのだ。
ここから私の趣味は、絵になった。
だから原点という訳だ。
さてさて、その絵なのだが、
「やはり初めは、下手なものだ」
とは言うものの当時は、上手く出来たと思っていた。
其れも其のはず、絵は腕(技術)だけでは、描けない
目(物を正確に見る力)も大事なのだ。
全てにおいて初めての私だ、見る力も持っている訳がなかったのだから。
だが、それも悪い事ばかりではない。
上手く描けてると思い込んでいたから、諦めやすい初めのうちも気にせず描き続ける事が出来た。
まあ、私の場合それが長かったのだが、、、。
「過去絵を見返すのは面白いものだ」
私は、日頃から何かの区切りになると過去絵を見返す。
でも絵描きというのは、大半そういうものなのでは、ないだろうか。
昔、描いた絵を見返すのが好き、面白いと感じるものだと思う。
なぜなら成長が実感できるからだ。
そう、成長を実感するのは、とても大事である。
ずっと描き続けてると、自分の成長が見えなくなりやすい。
自分が前に進んでるのか分からないのは、不安なものだ。
絵描きというのは、気持ちが筆に出る。
だから時々、過去絵を見て成長を実感して「貴方は、前に進んでるよ」と昔の自分に教えてもらうのだ。
ここまで、初めての模写というテーマで書いている訳だが実は、
もう一つ隠してるテーマがある。
それは敢えて隠そうと思う、「私からの問題だ」なんてね。
とは言え、伝わると良いなと思う。
それが、今回のエッセイで私が提示するアンサーだ。
最後に余談なのだが、youtubeなどにある絵の成長を見せる動画では、
サムネイルの時点で、初めての絵と今の絵を見せている物がほとんどだった。
やはり初めのうちに、ゴールを提示した方が見る者の期待度は、
上がるのだろうか。
少し悩んだが、今回、成長の話もしていたので、
合ってると思い載せる事にした。
このエッセイを書いている今の段階で、最後に描いたイラストである。
詳細としては、「この素晴らしい世界に祝福を」から「ダクネス」を
ファンアートとして描いたものだ。
このイラストを最後に、今回のエッセイを終わりとする。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
では、次回のエッセイで、またお会いしましょう。
著者 敗残兵A
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