いつもしらないところへたびするきぶんだった newborn 荒井良二
なんだか仕事やらなんやらで頭がパツパツの、休みのある日、私は思い立ち、「そうだ、横須賀に行こう!」と電車に飛び乗った。
朝から照り照りの暑い日、日傘も持たずキャップにノースリーブにデニムという「そのへんに散歩に出た人」スタイルで。
初めて行く横須賀美術館。目当ては画家・絵本作家の荒井良二展、『newborn いつもしらないところへたびするきぶんだった』(会期: 2023年7月1日〜9月3日(日))。かれこれ15年ほど前、本屋さんで『たいようオルガン』という絵本を見かけて以来、荒井さんの絵のファンなのだ。
吉祥寺MANDA-LA2で荒井さんが作家仲間とバンドを組んでライブをやることを偶然知って観に行ったこともある!
荒井良二さんの絵にはよくギターを始め楽器が登場する。本人も音楽が大好きなのだ。
ギター弾いて、歌も歌っちゃうんだぜ。
ということで初めて荒井さんの個展を観に行くことにした。まず横須賀美術館のロケーションが良い。
色々行き方はあるけれど、横須賀中央駅からバスで30分、というのが一番ラクで早いよ、と乗換案内さんが教えてくれたのでそうすることにした。
バスは市街地を抜けて観音崎方面へ。
最初のコーナーには今までに出版された作品とその原画が並ぶ。原画よい〜。「たいようオルガン」の原画がやっぱり一番感動。この絵はすごいよ〜。あったかいなあ〜。
「きょうはおそらにまるいつき」の原画もよかった。
「水の絵本」の絵がなにか無性に気に入って帰りのお土産に絵本を買ってしまった。
山形出身の荒井さん、山形ビエンナーレでの出展作品が広いスペースに贅沢に配置。でもなぜか細かいモノの写真ばかり撮ってしまった。
荒井良二さんの絵や字を見ていると落ち着く〜
かわいい。でもとがってたり。こどもの絵のようなタッチなんだけど、スケッチブックとか見るとスケッチもちゃんと上手い(当たり前だ)のが分かる。ヨーロッパの街のスケッチが素敵だった。絵本の世界に投影されているな。
ひと通り見終わったら屋上があるらしいので(暑いけど)螺旋階段を登り、行ってみる。
今回の第2の目的は併設されている「谷内六郎館」で開催中の、荒井良二が選ぶ 谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展、『毎週ぼくは谷内六郎に会っていた』(会期: 2023年7月8日 (土) 〜 2023年10月1日 (日))。
週刊新潮の表紙絵を飾った谷内六郎さん、横須賀美術館は谷内六郎館を敷地内に擁しておりまして、今回は荒井良二セレクトの表紙絵を表紙の言葉と共に展示。荒井さんの「ひとこと」付き。
荒井さんのひとことはシンプル。というかこれはテキトーすぎるんじゃないか?!というものもありますが、まあそれはそれとして。
で…帰りのバス停まで歩いたら
たまたまバスが来る直前まで誰もいなかったので恐る恐る座ったけど、なんか、なんで? このソファ。普通ベンチだろう、こういう場所には。どこかのリゾートホテルからの廃棄物だろうか。それにしても1つって。
満喫。帰りのバスは行きと違うルートを通ったと思う。
もんのすごい狭い真っ暗な隧道を通った時(もちろん一方通行)、とてもワクワクした。
帰りにあわよくば中央酒場(三冷ホッピーで有名な横須賀の老舗大衆酒場)で1杯飲もうか…と思ってたけど、久々に覗いて見たら早くもカウンターは埋まっていた。。。相変わらずの超人気店。平日(月曜)の夕方なんだけど!!
喉乾いたので手っ取り早く駅前のPRONTOでビール飲んで帰ってきた。
いやー横須賀美術館、よかったです。
レストランも併設していて、美術館に入らなくても青い海と広い芝生を見ながらオサレにランチが出来ますよ。
(高そうなのと時間が中途半端だったので入れなかったけど)なんでまた横須賀で…と思ったけれど、行ってみたらとても納得、なのでした。会期中にもう一回行きたいくらいだなぁ〜。
以下戦利品。
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