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硬式テニスの試合には審判がいない

おはようございます.こんにちは.こんばんは.
34回目のnoteを投稿します,とろたく軍艦です.
 
わたしは中学生のときに硬式テニス部に入部し,それからずっと硬式テニス (以下,テニス) をずっと趣味として継続している.とは言っても,大学院に入学してからは,なかなかテニスをする時間を確保することができていない.会社員として働き始めてからも,思うようにテニスをする時間や相手がいない.なので,最近は,YouTubeでテニス選手を応援するような日々が続いている.
 
テニスを部活動などで経験してきた人からしたらごく普通のことなのだが,他のスポーツを経験してきた人からは非常に驚かれるテニスの独特なルールがある.それは「セルフジャッジ」である.読んで字の如くだ.審判を置かずに,プレイヤーがスコアのカウントやボールのイン・アウトの判断をするのだ.調べてみると,ゴルフやカーリング,アルティメットにも散見されるらしいが,やはりテニスに特に多くみられるらしい.テニスが紳士的スポーツであることに起因するのだろうか.
 
セルフジャッジと聞くと,プレイヤーそれぞれが自分にとって有利な判定をするのではないか,という懸念があると思う.だが,実際にセルフジャッジの経験を振り返ってみると,判定で揉めることもあるにはあるが,その頻度は非常に低いという印象だ.一度も揉めずに終わる試合も多々ある.理由はいくつかある.一つには,よほど際どいボールではない限り,相手からもイン・アウトの判定ができるということがあり,露骨に自分に有利な判定をすることは難しい.観客の存在もセルフジャッジを成立させている一要因である.あからさまな判定をすると観客から文句が飛んでくるし,不利な判定を受けた相手の応援に回ってしまうこともある.精神が図太くない限り,自分本位な判定はできないような環境となっている.
 
それでは,ジャッジミスをすることはないのか?たとえば,本来ならば入っているはずのボールをアウトにしてしまうことはないのか,と思うだろう.これに関しては,正直なところ,よく分からないというのが本音だ.というのも,プレイヤーはジャッジだけをしているのではなく,あくまでプレーをしながらジャッジをしているのだ.コート上の立ち位置だってラリーの間に変化するし,速いボールがラインギリギリに来たら返すのに必死になるのでジャッジどころではない.それに,自分が必ずしも正しくジャッジをできているとは限らないのと同様に,対戦相手だって正しくジャッジできているかは分からない.自分を棚に上げて相手を糾弾することはできない.お互い様だということだ.
 
世の中はもう少し,セルフジャッジを採用しても良いのかもしれない.これはスポーツに関しての話ではなく,最近の個人による炎上問題である.芸能人の○○さんが浮気していた,結婚相手が可哀想だ!などと外野がやかましく騒いでいる毎日である.だが,これは○○さんとその結婚相手の一対一の問題なはずである.セーフかアウトなのかは,当人同士で話し合ってジャッジをくだせば良い.自分とは関係ない試合に乗り込んでいきなり審判をし出すような人が減ることを祈るばかりである.

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