2022年 第21節 アビスパ福岡vs京都サンガF.C. レビュー
試合内容
お互いに4バックで試合をスタートさせ、ところが形を変えて終了した時にはどちらも3バックに。また終了間際には揉め事(何があったのか明確でない)が起こったことまで含め、どちらも安全圏に向け喉から手が出るほど3ポイントが欲しかった試合だったのだろう。
そんな一戦で、球際、守備の強度で少しずつ上回ったのはアビスパ福岡だった。局面で上回り続け、山岸が挙げた1点を維持し続けた。一方の京都サンガF.C.は時折精度を欠いた。P・ウタカに続く、得点の形がほしい。
アビスパはこれで2連勝を飾り、10位まで浮上。ジョン・マリの加入を含め、後半戦での浮上を予感させる。
採点(及第点5.5)、寸評
GK 41 永石拓海 7.0
CKから危機を迎えたが、厳しいコースにも反応しビッグセーブ。J1の雰囲気・テンションにも慣れてきた。
DF 29 前嶋洋太 6.5 (95分OUT)
試合を通したプレーの安定感、攻め上がりのタイミングも良い。ただ、頭部をボールが直撃し交代。脳震盪でなければいいが。
DF 3 奈良竜樹 6.5
特に前半は、P・ウタカを完全に封じた。後半も周囲とバランスを取りつつ失点は許さず。
DF 5 宮 大樹 6.5
後半は危ないところに必ずといっていいほど顔を出し、無失点に大きく貢献。
DF 13 志知孝明 6.0
試合の主戦場は反対サイドの右となったが、90分を通してサイドに蓋をした。
MF 40 中村 駿 7.0
連戦のなか、11kmを超える運動量を記録。これまでにないほどに攻撃に絡んだ。進化の途中か。
MF 6 前 寛之 6.5
これがキャプテンの姿。連戦であろうがフル出場を続け、大きなミスもなく勝利のために走り続けた。
MF 14 ジョルディ・クルークス 6.5 (79分OUT)
ボールを持ち、左右の足から何度もクロスを供給。アシストは付かないが、CKの精度も高かった。
MF 39 田中達也 6.0 (79分OUT)
右からの攻撃が多かったが、集中力高く攻め上がった。ただし最後の精度が…。
FW 17 ルキアン 6.0 (84分OUT)
周囲からスペースにパスが出てくることが増え、攻守にフィットしつつある。ここからの得点増に期待。
FW 11 山岸祐也 7.5 (84分OUT) MOM
足を振るのではなく、面にして当てコースに飛ばした。技ありシュートで、先制点にして決勝点を奪取。
2試合続けての決勝点で、得点ランキングも9位タイまで浮上した。
途中出場
DF 33 ドウグラス・グローリ 6.0 (79分IN)
セットプレーなど、危険な場面で身体を張った。スタメン時と同じようなパフォーマンスを発揮。
FW 16 渡 大生 6.0 (79分IN)
チャンスに絡むことは少なかったが、球際でのタイトな守備で完封に貢献。
FW 9 フアンマ・デルガド 採点なし (84分IN)
低い位置まで戻ってボールを追った。展開をみてエゴを捨てられる外国籍FWは貴重。
MF 7 金森健志 採点なし (84分IN)
勝利のために走ったが、もう少しタイトさがほしかった。
DF 2 湯澤聖人 採点なし (95分IN)
両サイドでプレーできるSBがベンチにいることが大きい。
監督 長谷部茂利 6.5
2試合連続ウノゼロ勝利。大事な試合を制する勝負強さは健在だ。昨シーズン同様の、縦に速い攻撃へと回帰し見事に連勝を飾った。
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