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第18節 アビスパ福岡vsサンフレッチェ広島 レビュー


試合内容

今季初出場の渡大生が、バースデーゴールを決めて同点に追い付いた。この試合でポジティブに語るべきは、そこまでか。
ボールを持ちすぎ低い位置でボールを奪われての失点、連動せず中途半端に前からはめ込みに行き失点、不必要なファウルでPKを与えての失点。
「安い失点」を3回も繰り返しては、勝ち点を得られるはずはない。個々の運動量が少なく、同点の場面ではほぼ皆無だった裏を取られての失点によるダメージは大きい。
ここ2年間で最大の逆境を迎えていることは確かだが、一部から聞こえる「監督交代」や「落ちたほうがいい」という声はあまりにナンセンス。
我々は逆境をはねのけ、石にかじりついてでも残留を達成しなければならない。そのために、サポーターはより熱く応援するしかない。

採点(及第点5.5)、寸評

GK 31 村上昌謙 5.0
明確なミスがあったわけではないが、なにか活躍できたわけでもない。2点目の判断の遅れ、キックの精度など、細かなミスが目立った。

DF  3 奈良竜樹 5.5
タックルの精度が高く、懸命に身体を張った。彼の言う通り、泥臭く戦うことは欠かせない。

DF 33 ドウグラス・グローリ 5.0 
中央でタイトに守ったが、裏抜けには対応できず。次節出場停止をポジティブにとらえ、その後のコンディション向上に期待したい。

DF  5 宮 大樹 5.5 (87分OUT)
前半は志知とともに左サイドを死守。しかし後半はDFラインとして耐えられず。

DF 29 前嶋洋太 5.5 (75分OUT)
自らが守るべきエリアはしっかりと防いだ。自身の交代後に、踏ん張っていたバランスが崩れた。負傷の具合が心配。

DF 13 志知孝明 6.0
タイトな守備で、藤井を自由にやらせず。さらに右足でのピンポイントなクロスで、一時は同点となる渡のゴールをアシストした。

MF 40 中村 駿 5.5 (87分OUT)
いつもほどの運動量がなく、元気がなく映る。やるべきことはしていたが、もう少しゲームメイクに関与したい。

MF  6 前 寛之 5.0
1失点目のミスは絶対にあってはならないもの。代わりがいないキャプテンを使い続けねばならず、よりトップフォームから遠くなっているという悪循環。

FW 16 渡 大生 6.5 (57分OUT)
ストライカーの嗅覚炸裂。DFとGKの間に入り込み、見事な同点ゴールを決めた。数少ない収穫。

FW 11 山岸祐也 5.5
惜しい場面には絡んだが、決定的な仕事はできず。今日の展開でもフル出場したあたりに、信頼の高さを感じる。

FW  9 フアンマ・デルガド 5.5 (87分OUT)
懸命に1トップとしての任務を全うしようとした。レフェリーとのフィーリングは合わず。

途中出場

MF 14 ジョルディ・クルークス 4.5 (57分IN)
PKを取られたファウルはあまりに軽率なもの。あの失点でとどめを刺された。攻撃面も良さをほとんど出せず。

DF  2 湯澤聖人 5.0 (75分IN)
前嶋の負傷を受け投入された。だが交代直後にもかかわらず、前線からプレッシャーをかけた場面でプレスが遅れ、フリーで繋がれ失点に。今ひとつ試合に入れないまま、終了の笛を聞いた。

MF 19 田邉草民 採点なし (87分IN)

MF 25 北島祐二 採点なし (87分OUT)

FW 17 ルキアン 採点なし (87分IN)

監督   長谷部茂利 5.0
渡大生の起用はハマったが、試合中はらしくないほど硬直気味。選手交代が遅れ、3枚替えをしたのはほぼ決着がついたあとだった。立て直しが急務で、今こそ真価が問われる。

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