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彼女の軸になる彼女

皆さんは自分中心の世界にいるだろうか

おかしい事に、この人生の主人公は自分であると、胸を張って言える人ばかりがいるわけではないらしい。
会社、学校、我が家、趣味の場、どこにいても自分は自分としてその場を行動しているはずなのに、どうにも自分らしい自分でいられない。先生を、友人を、夫を、子供を、優先して生きている人もいる。
私のしたい事より私のすべき事や、他人がして欲しい事ばかりに囚われる。

私もそのうちの一人だ。そして幼なじみは私とは真逆で、自分がしたい様にする。
価値観の合わない我々だが、古い付き合いというだけでなんとか繋がりを保っている。

これはあくまで私の一意見だ。私が不甲斐ないばかりに、彼女はとんだ悪人のように捉える人もいるかもしれない。しかし、これは他人軸で人に気を使って生きている割に自分自身を認めて欲しい私だからこのように感じるだけだということを強く主張したい。
これで私がもし、フットワークが軽く、自己肯定感が強く、自分軸で動ける人間ならばきっとこのように批判することはないだろう。

彼女からいつもの唐突な電話がかかってくる。夜10時。そろそろヨガをして寝なければならないと思っていた矢先、タイミング悪く着信が鳴る。
「今日飲みに行かない?」
私はああ、またいつものか、と思う。

悲しい事に彼女は普段から自分軸で生きていて、今から飲みに行こうと急に言ってくる。私は夜外出するのが嫌いなので、2人の都合があう日に予定を合わせて、じゃあ何日後ね、と返す。
すると彼女は、時間が経過していくうちに相手が気乗りしないのに誘ってる事に気付いてしまい、自分も嫌になって、予定をドタキャンしたくなるようだ。なんて自分に正直なんだろうと思う。
その気持ちを引きずって予定に遅刻しがちになるのもため息が出てしまう。気持ちは分からなくもないが。

急に誘われた日にそんな彼女を考慮して、じゃあドタキャンもありにしよう、と話すと低い声のトーンで、いや、それはダメでしょ、と言ってきた。意外だった。

当日、LINEは連絡が全く入らず、入ったと思えば、何食べる?の返答に
「なんでも!おなかすいたー」とだけきていた。私はパスタ以外と(もっと範囲を狭めるべきではある)言ったのにその無意味なやりとりはなんなんだと驚いた。
結局彼女からのLINEは夜までなく、急に仕事が終わったと伝えられた。

それ以降も散々で、遅刻する上、財布を忘れただの、今日の朝も寝坊して鍵を忘れただの、それをタクシーで取り入ってお金がないだの、スマホの充電がなかっただの、母親が腹痛で倒れて〇〇病院に行っただの、長い長い言い訳をした。挙げてみれば一日にそんなアクシデントがあるのか?と思うような量だ。
私は恐らく嘘だと思う。先程述べたように、気乗りしない予定に対してはかなり不誠実なのだ。ラインを返す時間はきっとあったはずなのに返す気になれなかっただけだ。
それか、この予定が嫌で朝が起きれなくて本当にバタバタしたか。

その後、母親の腹痛の原因の話題になったので、多分本当に病院に行ったんだとは思う。が、それが今日だったかはわからない。
自分もあまりいい人間ではないので分かるのだが、嘘をつく人は真実を入れて話に厚みを出すのだ。

自分軸の人は基本仕事以外では自分の話を聞いて欲しい、面白い話があれば聞いてやるのスタンスなので(言い過ぎかも)興味が無ければ会話のアシストを全くしない。
なので他人軸で生きる人は話すのが楽しくない為、話を聞き出した方がこの場がうまく回る、と興味なくても聞き役になる。この場合はもう私はザ・ノンフィクションのハズレの回を観てるんだ、と思ってしまった方がいいかもしれない。

彼女にはきっと、言えばすぐ来てくれ、聞き上手で話し上手だけどNOと言える友人がふさわしい。
逆に私には、譲り合いができ、話し上手で会話のアシストをしてくれる友人が合っている。

友人で古い付き合いだからと性格的に合わないのにずるずる関係を引きずるのはもうやめよう。それはお互いにとっても精神的なストレスになる。

だいたいそんな人と何を話すんだろう、昔の話?今日私を呼んだ理由も、中学の時一緒だった人と食事に行って、仲良くなりたいんだけど...という話だった。こう思うのはこの人が私が共通の知り合いだから会っただけであって、私に会いたいという事ではないからだ。

そういう自分の都合だけで人と関わるのどうなの?サロンで新事業を始めたからとプレゼントしてくれかけた化粧水も、その前に聞かされた楽してお金を稼げるセミナーについても。
この人は私という人ではなく、都合いい人脈にしか思ってないんだと思う。

彼女が気になってる人の情報を後輩から聞き出した時、スムーズに情報提供してくれる後輩に対してこいつはカモと言ったのも、もし冗談だとしても失礼すぎると驚いた。
悲しいけど思い出は思い出と割り切って今の彼女とちょうど良く付き合う方法を見つけなければならないと思う。

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